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依頼内容の原因って大体魔女だったりしないよね?

「アマミちゃん?好きな依頼あった?」

「今日はこれにするんです!」


 えっと…?連続殺人事件の犯人を捕まえる手伝い…なんかこれ前にも見たよね!前は田舎の方だったけど!まだ捕まっていないの!


「うーん、それは荷が重いかな。流石にいつになったら報酬がもらえるのか分からないものは難しいよ?」

「最新情報が書いてあるんです!」


 最新情報システムあるの?!えっと…遺体は全て貧血になっている?…良くわからん。被害者が消えることがある?もっと良くわからん。


「うーん、これだけじゃ情報不十分すぎるよ?違うのにしよう?」

「嫌なんです!正義は勝つんです!殺しちゃいけないんです!止めるんです!」


 構っていると決まらなくなるのでこっちで決めよう…うん。もうグダグダはごめんだよ!で、他のは…うん?なんだこれ?


 依頼内容は、謎の光線の調査?えっと、王都の郊外に出たときに緑色の光線が目の前を走った。それが消えるとたちまち木々が繁り草花がひときわ大きく育った?この原因不明の光線の発生源を調べて欲しい。依頼料1000G。


 なんかこの光線見覚えがあるよ?前、アマミちゃんが魔法の練習していたときに事故で放ったやつだよね!その光線王都の郊外まで届いていたの?!


 いや…待って。もしかしたらアマミちゃんと同じ魔法を使える誰かが打ったと言う可能性がある。うん、きっとそうに違いない!僕らは関係ない!大体そんな謎めいた依頼に1000Gって安すぎるでしょ!依頼主もたいして興味ないよね!


 で、次の依頼は…また1000G?えっと…最近王都で空を飛ぶ少女を目撃した。是非とも話がしたい。その子の詳細を教えて欲しい。…えっと、その犯人今横で騒いでいますが…。成る程、この依頼を見て空を見ていれば今こっちに目線が飛んでくるってことなのかな?とは言え、1000Gかー。さっきの依頼同様依頼者どうでもいいと思っているな?


 取り敢えず、空飛ぶ少女の依頼は回収します。これがあるとアマミちゃんが目立ってしょうがないので始末。でも1000Gじゃ意味ない。


「アマミちゃん?お使い頼める?」

「犯人討伐依頼ですか!任せるんです!」


 まだそれ見てたの!


「それはまた今度で。この依頼を受け付けに持っていってこれは自分なのでお金くださいと言ってきて?」

「討伐依頼が良いんです!誰かの役に立ちたいんです!」

「あー、じゃあ似たようなもの探すからこれを届けて欲しいんだけど。」

「ムー、分かったんです!持っていくんです!」


 なんか機嫌悪そうだなぁ。なんでこんなにも殺人事件に興味を持つかな?犯人を特定するだけでも難易度滅茶苦茶高いのにそれで捕まえるんでしょ?どんなに依頼量が高くてもいつ貰えるか分からないものは難しいよ。裕福じゃないんだし。


 で…収入が良くて、誰かの役に立つもので…うーん、難易度が高いな。ダメだこれじゃあ決まらない。しょうがない、収入が高いものを片っ端から見ていって出来そうなもので絞っていこうかな。


 …これなんかどうかな。所謂、護衛依頼。どうやら良く分からないけど一山超えるらしい。相当の体力を使うからかな。依頼料もかなり高い。しかも森に入るならアマミちゃんが色々採取してくれる可能性がある。それで稼げるかも。既に異空間魔法が使える子がいるので持てないなんて事はない。体力だってアマミちゃんの回復魔法とか…最悪、空飛べば疲れないでしょ。これなら行ける。所謂多少卑怯な手を使って楽してお金を稼ぐ算段である。


 と言うことで、この護衛依頼を受付に持って行きます。


「すいません。この依頼をお願いします。…アマミちゃん?どうしたの?」

「酷いんです!お金くれないんです!お金欲しいっていったのにくれないんです!」


 うん?そりゃ受け付けにお金欲しいって言って貰えるとは思わないけど…何かやらかしたかな?


「えっと…何があったんですか?」

「はい。この子が急にお金が欲しいと言ってきまして。何を言っても聞いてくれず…この子の事をご存じですか?」

「あー、まあ色々ありまして一緒に生活してます。アマミちゃん、さっき渡した紙貸して。後はこっちで何とかするよ?」

「嫌なんです!これはお兄ちゃんから貰った宝物なんです!渡さないんです!」


 その紙そんなに大切にされても困るよ!第一それ依頼の紙だよ!僕はただ掲示板から取っただけだよ!それこそ紙屑だよ!


「あー、うん。すいません。この依頼の紙って使い終わったら貰っても良いですか?」

「…構いませんが、それは既に終了したものなんですか?」

「アマミちゃん?後で返すから1回貸して?」

「嫌なんです!命より大事なんです!」


 またワケわからないこと言ってるよ!あー、どうしようかな?


「じゃあアマミちゃん?その紙を受付の女性に見せて?それだけでいいから。」

「ムー、見せるだけなんです!」

「うんありがとう。…で、話を戻しますが、アマミちゃんが持っているこの依頼と僕が持ってきた依頼を受けたいんですが宜しいですか?」

「2つ同時ですか?1グループで依頼は同時には受けれませんが?それとも貴方達は異なるグループですか?」

「うーん。一緒に活動してるので、同じグループという概念だと思いますが…。まあどちらにしても問題ありません。アマミちゃんが持っている依頼は始まる前から終わっていますから。」

「どういう事ですか?」

「どうもこうも、この依頼主が探しているのがこの子だからです。あってお話ししたいのでしたら、適当にこちらから連絡するので連絡先か何か教えてくれませんか?」

「え?ちょっとお待ちください。」

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