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ねえ、どうして誰も突っ込まないの??

「学校が見えたんです!減速なんです!」


 早!!まだ、正味10分経っていないよ!2日かけて山登りした努力はなんだったの?!


「不味いんです!ずっと加速し続けて減速のタイミングを見誤ったんです!まあ、毎度恒例教室に突っ込むだけなので問題ないんです!」


 なんだ、それだけか。てっきり行きすぎるとか…いやいやいやいやこっちの方が問題だろ!校舎に突っ込むってこの速度で?!殺す気か!


「もうすぐ到着です!お姉ちゃん、降りる準備するんです!」


 了解…出来るか!!!ものの数メートル先に教室の窓があってまだ、車並みの速度持っているじゃん!


 チュドーン!


「無事着陸なんです!お疲れ様なんです!…あれ、おかしいんです!ここはまだ外なんです!」


 酷い目を見そうなので、目をつぶって構えていたらなんとか止まった。嫌な予感しかしないが目を開けてみる。うん、確かに僕らは箒の上に座ったままで止まっている。ここは室内では無くてどうみても外…でもやっぱりなんか嫌な予感しかしないんだけど!だって、さっき突っ込んだ音聞こえたよね!


 で、後ろを振り返ってみたら…納得、校舎を貫通しているじゃん!おそらく突っ込んだ方向に沿って大穴が空いている件。大体直径3m位…アマミちゃんは飛ぶとき結界貼っているから大きさは理解できるけど…大惨事だろ!


「今日はド派手すぎたんです!普段は教習内か廊下に出るくらいで止まれるんです!こう言うときもあるんです!教習に行くんです!」


 待て待て!教習内だとしても窓突き破ると言うより一部壁も破壊していない?!廊下出てるって完全にドアか壁を吹っ飛ばしてるよね!アマミちゃんは結界貼っているから害無いけど回りはとんでもないことになってるよね!


 で、逆方向に飛び、教室内に入ってみると…まあ、色々粉々で引かれた学生は壁か何かにぶつかって気絶している。中には血を流している生徒もいる。難を逃れた学生は教室の前や後ろの方で硬直中、先生も理解していない様子なんだけど?!


「ギャー!どうして皆さんそんなに大怪我しているんですか!誰ですか!酷すぎるんです!今すぐ治すんです!」


 犯人君だよ!現行犯だよ!しかも、投獄されるレベルだよ!


 アマミちゃんが教室に魔法陣を展開すると壊れたものはもとの位置にくっつき、吹っ飛んだ学生は直ぐに癒えておそらくそこのが居たであろう座席に飛ばされていく。


 今は昼間と言うこともありアマミちゃんがあまり輝いている様には見えなかった件。うーん、アマミちゃんにとってはこれぐらい朝飯前?滅茶苦茶である。


「もとに戻ったんです!箒から降りるんです!私の席はあそこなんです!」


 で、箒から降りて何事もなかった様に座席に座るアマミちゃんである。他の生徒も少し黙認したあと…座席に戻っていく。


「えー、コホン。では、先程の続きですが…」


 いやいやいやいや、おかしいだろ!どうしてこんな荒れたのに全員完全スルーなの!先生までスルーってどういうこと!…いや、僕がここにいるのはおかしいじゃん!とにかく教室の後ろに行って準児童参観日見たいに授業を覗くことに。


 キーンコーンカーンコーン。


「はい、では今日の授業はここまで。今日もミネガル先生がお休みのため実践はありません。では、また明日元気に登校しましょう。では、号令。」

「気を付け、礼!」

「「「ありがとうございました!」」」


 なんか普通に授業が終わったんだけど?!いや、それは良いんだけどなんか違うでしょ!


「じゃあ帰るんです!」


 待て待てじゃあ何しにここに来て突っ込んだの?!


「アマミ?ちょっと話がある。こっちに来い。」


 先生がアマミちゃんの方にやって来た。


「今日はこれからお兄ちゃんとシャロルさんとお話しするんです!先生とのデートの約束はないんです!行かないんです!」


 何か言い訳が凄いな!


「そうじゃない。ほら、いくぞ?」

「行かないんです!絶対行かないんです!」


 先生がアマミちゃんの腕をつかんで連れていこうとしても全くびくともしない件。僕にはアマミちゃんが何かしらの魔法を使っていることがわかる。魔力の流れ的にそうでしょ!…僕の変な体質には困ったものである。


「…おい、シャロル。すまんが一緒に来てくれないか?」

「分かりましたわ。アマミさん、一緒に行きましょうですわ。」

「ムー、じゃあ行くんです!お兄ちゃんも来るんです!」


 何かこのままだと進展が無さそうなので僕とシャロルさんを引き連れてアマミちゃんは先生の後についていきました。


「さてと、何が言いたいかは分かるよな?」

「計画が台無しなんです!帰るんです!だから先生なんてダメなんです!」


 先生とアマミちゃんが人気の無い場所でお話合いをしている中、その横で…


「ミズハさん。経緯を教えて欲しいですわ?確か今日はアマミさんはお休みのはずですわ。」

「あー、まあ色々あってここに来ることになったんだけど。」


 詳細まで話すと面倒臭いので、いま依頼の休憩中であることと、ドワーフの村から吹っ飛んできたことと、アマミちゃんが学校に行きたがったので案内したらこうなったことだけを説明した。

 可愛いは正義なり。

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