魔女の平常が色々トンデモナイです
「えーっと、お金がないんだって。だから色々考えているみたい。余裕がないから見ることも出来ないって。」
「じゃあ簡単なんです!お金を作るんです!マジーラさんがパンツを見てくれたらたくさんお金を作るんです!万事解決です!」
万事解決じゃなくて大問題だよ!第一それ売春の逆でしょ!お金を払ってまで青春売るってワケわかんないよ!というよりマジーラさん絶対見ちゃダメだからね!経済ぶっ壊れるからね!
「お金を作ってはいけないといったはずなんだが…どちらにしろ正規のルートで稼ぐ方法を探した方がよいな。ミズハ、何か案はないか?」
「稼ぐですか…アマミちゃん?スカートめくって体売って稼いじゃダメだからそろそろスカートめくりは止めよう?」
「ムー、分かったんです!反応してくれないんで諦めるんです!だけど今度3人でお風呂にはいることにするんです!」
それも止めて!僕は女の子だから!アマミちゃんも女の子だから、マジーラさんは男性だから!
「それは横に置くとして…そう言えば、アマミちゃんって良く色々採取していたよね?冒険者ギルドに売っていたり。」
「最近は飛んでいるので特にないんです!それに取りすぎると無くなっちゃうんです!」
どうしてここでご最も過ぎる意見が飛んでくるの?
「そうか。ここいらの資源もかなり消費しているということか。まあ、確かにここいらに住む魔物は取り分け難易度が低い。住み着くには最適だが、討伐という意味では向いていないな。」
「この間角熊とか言う討伐すべき魔物は出てきましたが?」
「それを治療したのは誰だい?」
「討伐ってなんですか!殺しちゃいけないんです!悪いことしても命だけは奪っていけないんです!」
哲学的には正しいかもしれないけど危険生物に対しては論外じゃないの?!あー、でも…世の中何故か蚊やGは絶滅しないよね。何故なのか。
「と言うより採取や討伐の話が出てきたので聞くが、お前達は冒険者の仕事はどうなっているんだ?そっちで何か稼いでいないのか?」
「あ、そう言えば…」
そう言えば僕たちって冒険者だっけ。これでも共に一応Cランクである。難易度が低めの魔物であれば討伐が許されるレベル。Dとの違いは難易度が低いと言っても油断すれば普通に命を落とすレベルである。Dランクだと人間に危害を加えるレベルの討伐はしないんだって。
「おいおい、アマミは良しとしてミズハお前もさては忘れていたな?」
「アマミちゃんは例外ですか?」
「ほら、顔を良く見てみろ。」
「冒険者ってなんですか!魔女は最強なんです!」
「納得…あー、わかりました。一稼ぎしてきますよ。でも、確か冒険者の依頼って長いものだと数日掛かると聞いています。アマミちゃんの学校は大丈夫なんでしょうか?」
「それは問題ない。冒険者育成学校は卒業までにCランクレベルまで達することが出来れば良いとされている。数日休んだところで問題ないだろう。冒険者の依頼として休むのであれば学校側としても実践練習ぐらいにしか思わないだろうからな。」
「アマミちゃんってもうCランクなんですけど…しかも入学する前からなんですが。」
「おいおい、アマミの場合は実力より常識を学ぶために行っているもんなんだぞ?常識レベルならCはおろか新人以下だろ。」
「良く分からないんです!馬鹿にされた気がするんです!今日の料理は私が作った毒キノコスープなんです!皆で食べるんです!」
だから殺す気か!と言うより、マジーラさんの失言なのになんで僕まで巻き添えになっているの!と言うか心中じゃん!
「それ言ったら冒険者育成学校以外の学校にした方がよかったんじゃ…」
「魔法の勉強するんです!最強魔女になるんです!」
そう言えば、アマミちゃんって魔法が勉強したくて育成学校に入ったんだっけ?個人的にはカオス魔法使いまくっているんだしこれ以上学んでも逆に危険になるだけのような気がするんだけど。
「じゃあ、まあ…王都のギルドにいってきます。片道数分なので適当に依頼を選んで来ますよ。因みにどれぐらいお金があればよいですか?」
「そりゃあるに越したことはないが…言っちゃ悪いが冒険者の依頼はいきなり大金は稼げないぞ?稀にあってもその分ハイリスクだ。」
「そこら辺は勝手に考えますので目標金額を教えてください。それに応じてどのように依頼を選ぶとか決めますので。」
「ふーむ。分かった。そうだな。1人日1万でどうだ?大体一般の平社員がそれぐらいだろう?」
「えっと…要は1日の依頼で1万位稼げばよいと言うところですか?」
「1人だな。お前達は2人いるから倍だ。出来そうか?まあ、まだ新米だ。失敗しても文句は言わないからとにかく依頼を受けてみるんだな。と言うより、出来ればもっと稼げないか?何度も言うが自分だけの収入ではもう破産する。」
まあ、要は稼げば問題ないとの事なので出稼ぎにいきましょう。稼ぐ方法はまだ検討中だけど、依頼を見ないことには分かりません。
「アマミちゃん?冒険者ギルドにいくよ?箒貸して?」
「箒さんですか?!ミズハさんが持つと壊れそうなんで嫌です!」
酷い言われようだよ!さわった瞬間握り潰したりしないよ!
「えっと、一緒に行くよ?アマミちゃんも冒険者だし、一緒にギルドに行こう?」
「2人乗りでデートなんです!今日は箒の上で寝るんです!」
デートじゃないよ!大体僕も君も女の子だよ!と言うより箒の上で寝たら操縦し不在で転落だよね!死ぬよね!
とまあ、こんな感じで毎度恒例グダグダしながら冒険者ギルドの上空に到着しました。現在は17時程度。まあ、片道5分かからないからね。箒のスピードは尋常じゃない。因みに荷物は全部アマミちゃんの異空間行きである。つまり手ぶら。便利すぎこの上なし。まあ、持ち物なんて武器ぐらいしかないけど。
「アマミちゃん?降りるときは王都の出入口近傍の人気の無いところに降りること。ゆっくり降りること。皆ビックリしちゃうから。」
「ムー、面倒くさいんです!いつも学校に乗り込むときは教室直行なんです!便利なんです!」
「…で、窓を突き破っているの?」
「最近は皆が開けてくれるんです!だから壊していないんです!」
逆に言えば今までは本当に突き破っていたんだね…どうせその後きれいに直して完全隠蔽。もう僕は突っ込むのを放棄する事にするよ。
で、一応目立たないように降りて…だって、どうせギルドの側に降りるんだから誰かは見てるだろうし、魅了効果があるし、スカート内丸見えなんでしょ!…ギルドの中に入ります。
「えーっと…で、どの依頼にしようか?」
あのー、なんで皆さんずっとこっちを見続けているんですか?いや、目立つのはわかる。特にこの子が色々目立つのはわかる。だけどずっとこっちを見続けられると嫌な気分しかしません!




