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4. 魔女の少女と一緒に冒険者になる為に頑張ります(中編)  作者: Mizuha
魔蝶の襲来

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やらかしすぎて勧誘されました

「お…お姉ちゃん、落ち着くんです!何があったんですか!もしかして、さっきのトイレの件を怒っているんですか?!だったら何回でも謝罪するんです!お詫びの毒キノコを沢山出すんです!だから落ち着くんです!」


 お詫びの毒キノコ言った!しっかり毒って言った!酷いよアマミちゃん!


「アマミちゃんは悪くないから…こんなことに…なったのは僕…が原因だから…ミカオさん、ごめん…なさい…本当にごめ…んなさい…う…ごめ…んなさい…。」


 もう気力もなんにも残っていない。狼の体に顔を埋もれる形で泣きじゃくった。


「モフモフさんなんです!お姉ちゃんズルいんです!私も触るんです!」


 アマミちゃんは良くわからない様子だけどとにかく寝転んだ狼の上に乗って体毛をモフモフしている。尚、この狼、全長2mはあるんじゃないかと言うほどの大きさである。


 暫くすると、狼がモゾモゾ動き出した。顔を僕とアマミちゃんの方に向けて来た。若干驚いた顔をしたかと思うと…


「ワウォーン!」


 どんどん獣人の姿に戻っていく。僕は膝をついたままその様子を眺め、アマミちゃんは…


「痛いんです!背中から落ちちゃったんです!」


 と膨れている件。心がズタボロなのにその表情されると魅了効果1.1倍踏まえて心が癒されるのは何故なのか。


「あ、いきなりもとの姿に戻ってごめんね。僕の狼の姿そんなに気に入ったかな?」

「ムー!モフモフが尻尾と耳だけになっちゃったんです!触るんです!」


 ミカオさんは尻尾の他、耳も頭に生えている。僕はアマミちゃんの腕をつかんでそれを止めておく。ミカオさんはその様子を不思議な表情で見ながら立ち上がった。


「ミズハ君?どうしたのかな?さっきからずっとうつ向いている言うに見えるけど?」

「あ…えっと…ごめんなさい。」

「え?何か僕にしたかな?あ、さっきまで僕の体に顔を埋めていたことかな?だったら気にしなくていいよ。獣人はこうやって獣に変身することも可能なんだよ。ただ、僕も滅多に変身しないから知っている人も少ないからね。」


 違う、そんなことで謝っていない。…ただ、逆にあの巨鳥をミカオさんにけしかける原因を作ったのが僕だとバレると何言われるかわからないし…アマミちゃんはさっきの話の内容でそんなことわからないだろうから誤魔化すことにする。


「ミカオさん、巨鳥に襲われて重症って聞いて。」

「ああ…心配してくれたのかな。すまなかったよ。とは言え、なんだろう。さっきまで体全体が痛みで何も動かなかったのに今じゃ完全に癒えているね。多分、この魔法陣が何かしていると思うんだけど。」

「えっとですね…」

「そろそろ治療完了なんです!ミカオさんはもう大丈夫ですか?!ダメだったら言うんです!そろそろ魔法陣を消すんです!」

「え…ちょっと待って?これってアマミさんの魔法なのかな?」

「言ったはずです。アマミちゃんは回復魔法は得意ですと。所々抜けているところもありますが、彼女が本気を出せばこれぐらい朝飯前です。」

「誰がバカですか!酷いんです!先程のお詫びのキノコは返上なんです!」


 侮辱したら毒キノコが奪われたよ!いや…普通に考えたら返上はマイナスの意味な感じがするけど、この際は毒キノコがなくなったからメリットになってるよ?!


「…いや…これは凄いね。僕のパーティーには回復魔法を使えるメンバーがいないから基準は良くわからないけど…多分この結界のなかにいれば回復できるんだよね?」

「自動治癒魔法なんです!この中にいれば回復できるんです!喧嘩しても直ぐに治るんです!」


 うん。敵と戦うときには使えないよね。どっちも回復するからね。とは言え、いまさっきみたいに負傷者だけを同時回復するならこの魔法陣は便利すぎる。


「この魔法陣と治癒能力を堪能しただけで知識がなくてもどれほど凄いのか良くわかったよ。相当優秀な魔術師なんだね。ミズハ君だって数日前僕をあっという間に追い抜いちゃったし…まだ、剣さばきとかは見ていないけど、さっきウサギを捕まえた洞察力と言い…」


 なんかミカオさんが考え始めた件。まあ、アマミちゃんの魔力はカオスだからこれぐらい余裕だろうし…追い抜いたのはそこら辺の力を回収したからで、ウサギは力の関知と力の吸収を使っただけだけどね。


「魔法陣を消すんです!治療が終わったんです!休憩なんです!」


 その瞬間魔法陣が消えた。怪我人はミカオさん以外誰もいない。既に夕食の情報は流れているし、治療が終わったら夕食のはずが全快して夕食になってる感じだけどね。


「うん。決めたよ。君たち僕ら『人獣の会』のメンバーに入らないかい?今は仮で合同だけど、正規としてどうかな。フロウミも学校卒業したらこのパーティーに入る予定だし、悪くはないと思うんだけどね。」


 マジか!勧誘来ちゃったよ!…まあ、これだけやらかせばそうなるか。向こうにとってみたら、獣人より洞察力も素早さも上で剣術が使える剣士と、今まで誰もいなくそれでいて回復魔法がキチガイ級の魔法が使える魔術師なんていたら絶対欲しいよね。うーん、迷惑かけてるし話を聞けばアマミちゃんの友達の父親みたいだし…これは悩むな。


「パーティーってなんですか!打ち上げてバーンのチュドーンのドカーンですか!」


 それは花火大会ね!冒険者パーティーがそんなんだったら即死するわ!


「検討させていただけませんか?僕らは別に常日頃から冒険者やっているわけではないので。合同任務ならまだしも一緒に行動となると迷惑がかかるかもしれません。」

「あ、別に思い付きだからそこまで真剣に考えなくてもいいよ。」

「モフモフするんです!ミカオさんとフロウミさんをモフモフするんです!」


 あれ、これ仲間になったらミカオさんのチームに問題児増えるんじゃね?まあ、とにかくこの件は保留と言うことにしました。ただ、この雰囲気だとまた声かかるかもしれない。フロウミさん経由で。で、遅くなったけど夕食を食べに向かいました。

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