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買ったものは正しく利用しようね!

 それから暫くして…毎度恒例僕は家で本を読んだりたまに家事を手伝ったり本を読んだり本を読んだりして時間を潰し中。アマミちゃんは学校です。


 で、マジーラさんはというと…


「まずい。これは非常にまずい。」


 と頭を抱えて、座り込んでいる。どうかしたんだろうか?


「マジーラさん?どうかしましたか?」

「…ミズハか。あー、予想外のことが起きた。」


 予想外?料理が灰になったとか?今日は外食かな?


「何が起きたのですか?出来ることならしますよ。これでも住まわしてもらっていますので。」

「実はだな。今まで独り暮らしだったら問題なかったのだが…予算がな。」


 話によると、既にこの家のお金は底を尽きかけているらしい。


「最近出費が激しいのだ。何せ収入が1人に対して出費が3人だ。今までは自分だけだったが…後、学校やら武器やら色々買ったからな。貯金も殆どキツキツだ。このペースでは1週間もたん。アマミも学校を止めさせるわけにはいかないし。」

「キツいのであれば出ていきますよ?僕やアマミちゃんが原因でマジーラさんを餓死させるわけにはいきません。」

「いやいや待て待て、じゃあお前達はどうするんだ?」

「うーん、まあ良いんじゃないんですか?アマミちゃんを匿ってくれる家なんて既に学校生活始めている以上いくらでもいると思いますし。」

「じゃあミズハは?」

「僕はどうでもよいと言うか…うん。」

「そりゃ駄目だろ。アマミも一応家族云々言ってるだろう?少なくとも君が死んだらあの子は誰が見るんだ?」

「面倒見てくれる人はいくらでもいると言いましたが?」

「馬鹿野郎。逆だ逆。あいつは君以外に面倒を見てもらいたいと思ってるかと聞いてるんだ。」

「うーん、本人じゃないのでわかりません。」

「…はぁ…全く。とにかくだ。自分だってお前達の面倒を見ると決めているんだ。勝手に出ていってもらったら困る。」

「でも、居座ってもマジーラさんが苦しいだけですよ?メリットありますか?」

「メリット云々で家族を切り捨てるのかお前は?」

「デメリットばっかりの方と付き合ってなんのメリットがあるんですか?」


 ガッシャーン!!


「ただいまです!聞いてください!最近皆が変なんです!」


 おーっと、またこのタイミングで帰ってくるのかこの子は!


 アマミちゃんは最近行きは遅く帰りは速くなっている。本来ここから学校まで歩いて片道1時間半程度。滅茶苦茶遠い。が、しかし…箒を手にいれて飛んでからは片道5分もかかっていないらしい。アマミちゃんの通学方法がレベルアップした!


「どうかしたの?後アマミちゃん?箒で窓を突き破って入ってきちゃダメだよ?」

「窓なんて知らないんです!透明であれば通れるんです!と言うより突き破るなんてことしないんです!見るんです!」


 うん、確かに窓は割れていない。…いやいやこれは元通りっていって元々じゃないでしょ!魔女のチート魔法を証拠隠滅に使うな!


「と言うより今回は何があったんだ。」


 マジーラさんは完全無視に決めたらしい。と言うよりこの問いかけもやけくそに聞こえる件。もう色々諦めた感じである。


「そうなんです!箒で窓突き破って入る度にすごい目で見られるんです!空飛んでると皆さん目をそらしたり気絶するんです!授業中も目線が沢山です!バナナがたくさん必要なんです!どうしてくれるんですか!」


 途中から何でバナナが出てくるの?!関係無くない?!ま、まあ取り敢えず1つずつ処理していこう。


 箒で窓突き破ったらそりゃ皆ビックリするでしょ…ってか、学校でやってるのかそれ!と言うことはさっきも普通に突き破ってきたんだよね!認めたよね!後でアマミちゃんはくすぐりの刑にしよう。


 空飛ぶと注目の的…いや当たり前だよね。飛行機云々はあっても箒で飛んでるやつは普通おとぎ話だからね。それもビックリするよね。うーん、でも、止めろとは言えないなあ。便利なものはどんどん使うべきでしょ。自粛する方…させる方がおかしい。


 目をそらしたり気絶するのは魅了効果が原因だよね…これも無理だなぁ。魅了が無い服は元々あったものだけだし、これに文句いったら素っ裸登校になってそれこそカオスになる。これも回りに我慢してもらうことにしよう、うん。諦めも大事。


 学生に見つめられるのもそうだよね…元々アマミちゃん可愛いのに魅了付けたらそりゃ注目の的に決まってる。これ、何とかならないかな。魅了効果は慣れると薄くなるけど無くなるわけではない。うーん、まあ…迷惑かけてる訳じゃないからいいか。目の保護になるし、うんそうしよう。


 …え、適当だって?別に良いじゃん!迷惑かけてないでしょ。


 バナナ?知らん!


 うん…ちょっと待って、なんか引っ掛かる。


「ねえアマミちゃん?アマミちゃんって普段空飛ぶとき…その服装?」

「そうなんです!空飛ぶと体か暖かくなるんです!この服なら蒸発するので気持ちいいんです!」


 蒸発が気持ちいいってどう言うこと?!えーっと、発汗の事言ってるのかな?…でも気持ちいいってどう言うこと?!…じゃなくって。


「えっと、要はその…ジャンバースカートで、普段箒乗ってるんだよね?」

「そうなんです!肩が出ているので気持ちいいんです!」


 気持ちいいは無視することにする。まあ、アマミちゃんの肩には模様がついているし魔力を使うとそこが発熱するらしいので露出していた方がいいのかな?


 じゃなくって、これ絶対問題あるでしょ!アマミちゃんは普段からジャンバースカートでスカートの丈はかなり短い。で、この状態で箒に跨がって空飛んだら…地上にいるやつ絶対中見えるよね!別にアマミちゃん、普段の移動手段でそんなに高いところ飛んでいないだろうし。


「ねえアマミちゃん?一応忠告だけど、そんなに短いスカートで箒に跨がったりしたら、多分下から見たら見えてるんじゃないかな?見上げて目をそらすのはそれが原因なんじゃ…」

「今日のパンツは白と黄緑のシマシマなんです!」


 おい!折角言葉ごまかして中身の発言しなかったのにこれじゃ台無しだよ!ってか、スカートめくって見せなくてよろしい!


「これを見ると目をそらすんですか?!おかしいんです!可愛いはずなんです!目をそらす理由がわからないんです!」


 いやいや紳士なら目をそらすだろ。あー、でも確かに具体的に理由を問われると難しいかもしれない。恥ずかしいから?…それは見られる側であって見る側ではないはず。うーん、世の中何故と考えると意外に良く分からないもの多いな。


「師匠も見るんです!可愛いパンツなんです!見るんです!」


 いやそれは逆に変態の域だよね!17, 8年生きてて見せびらかすやつ始めてみたよ!


「お姉ちゃん、おかしいんです!師匠が見てくれないんです!酷いんです!もっと脱いだ方がいいですか!」


 止めろ!君の師匠は男性だよ!…対するマジーラさんは頭を抱えたまま下を向いたままである。


「どうしたんですか!元気がないんです!ちゃんと見るんです!元気になるんです!」


 いやいや、それ見て元気になったら変態の域だよ!と言うよりマジーラさんがそんなんだったらぶっとばすよ!まあ、男性なので多少は許容する。こればかりはアマミちゃんが悪い。


「ミズハ。すまんが早く終わせてくれ。自分は予算を考えるので精一杯なんだ。それを見たところで解決できない。」


 マジーラさん?その発言は、今健全だったら普通に見るって言っているように聞こえるよ!


「ムー、見てくれないんです!こうなったら見てくれるまでスカートめくり続けるんです!」


 変態がまたなんか言ってるよ!もう色々おかしいよ!端から見たら女の子がお兄さんにパンツを強引に見せようとしているようにしか見えないよ!…いや、僕から見てもそう見えるし、それが事実なんだけど!


「アマミちゃん?今マジーラさんは不機嫌だからそんなことするのは止めよう?」

「不機嫌って何ですか!美味しいんですか!」


 そろそろ食べ物ネタは飽きると思ったんだけど…まだ続ける気?!

 これはひどいw。

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