すいませんが、ボケ担当が多すぎて収集がつきません
「アマミちゃん?王都ならあっちの方向だよ?どれぐらいかかるかな?」
「分かんないんです!どれぐらい遠いか分からないんです!」
「了解。とにかく飛んでみよう。僕が案内するから、死なない程度に飛ばして?」
「分かったんです!レッツゴーです!」
「あ、アマミちゃん?もう少し加速はゆっくりにして…」
王都の冒険者ギルドまで2分で着きました。移動の2時間はなんだったのか。個人的、荷物を運ぶだけだったらアマミちゃんに全部持たせて吹っ飛んでいけば一瞬じゃね?…あー、目的地がわからないか。王都は知っている人間とかがいるからそこを目印にすれば良いんだけど。
「到着なんです!乗り込むんです!」
先行かないで!と言うことで、王都の冒険者ギルドに乗り込みました。
「あら、アマミさんですわ?今日は学校にいらしていませんでしたけどどうかなさいましたですの?」
うん?どっかで聞き覚えのある声が聞こえてきた。
「シャロルさんなんです!数年ぶりなんです!」
「数年…昨日お会いしましたわ!…ま、まさかここのアマミさんはパラレルワールドの世界の方ですの?!これは驚きですわ!是非とも解剖させてくださいまし!」
どう言うこと?!パラレルワールド発言も意味わからないけどそれで解剖ってエグすぎるよ!意味不明だよ!
「どこを解剖するんですか!」
「勿論お腹ですわ!」
「お腹ならなんとかなるんです…あ、ここで脱がしたらエッチなんです!後で学校でやるんです!」
すいませーん?話が見えませーん。
「えっと、シャロルさん。お久し振りです。えっと、どういう展開かは理解に苦しみますが、アマミちゃんは普通の女の子です。解剖したら死にます。」
「普通の女の子は昨日お会いしたのに数年ぶりとは言いませんわ。即ちアマミさんの姿をした別人に違いありませんわ。しかしどう見てもアマミさんであると言うことはパラレルワールドの住人ですわ!これは研究するしがいがありますわ!」
ゴメン、僕そんなに頭良くないから良くわからないけど…その理論ぶっとんでると言い切れるよ!と言うより、根本の原因がアマミちゃんってどう言うこと?!
「アマミちゃん?アマミちゃんは昨日も学校に行ったんだよね?」
「行ったんです!…ハッ、もしかしてお兄ちゃん、昨日コントロールミスして窓ガラスを粉々にしたのを知ってしまったんですか?!こ、これには深いわけがあるんです!目の前に蝶々が飛んでいたと言うわけがあるんです!だから、許すんです!許さないと断罪なんです!結婚するんです!」
ダメだ、こっちも話が読み取れない。最後の方は自暴自棄になってるし、ワケわかりません。
「その話は後でゆっくり話そうか。それより昨日学校でシャロルさんに会った?」
「会ったんです!一緒に外でご飯を食べていたら色々あってシャロルさんが噴水に落ちたんです!」
ゴメン、その色々が物凄く気になるわ!外でごはん食べるだけでなぜに噴水に落ちるの?!
「あ、アマミさん?!それは私の家族以外には言ってはいけないと話しましたわ!さては曲者ですわね!成敗ですわ!」
「ギャー!くすぐったいんです!体がおかしくなっちゃうんです!お兄ちゃん、助けないと抱きつくんです!」
…やめたやめた!馬鹿2人に構っていたら頭がおかしくなる。大体もう突っ込みが追い付かないし!僕もアマミちゃんに鍛えられているから、多少のボケには対応できるようになっているけどこれはもう次元が違いすぎるよ!
と言うことで、結局のところ互いにくすぐり合いが勃発して共に疲労で倒れるまで他の冒険者と共に見続けることになりました。
「ぐ…子爵令嬢足るものこの程度のことで倒れるとは恥ですわ…。しかし、体が痙攣してもう動きませんわ。」
「最強魔女…なんです!体が動…かないん…です!助け…るんで…す!」
アマミちゃん?床で寝転んでいて最強云々言っていても説得力ないよ?!シャロルさんみたいに敗けを認めた方が姿勢が良いよ?!
面倒臭いので、右腕にシャロルさん、左腕にアマミちゃんを丸太のように抱えて奥の方のテーブルに運びました。なお、アマミちゃんは僕より頭1つ程度小さくて、シャロルさんは僕の目線ぐらいの身長です。
途中で…
「うわ、あの少年どんだけ怪力だよ!」
「俺もあれぐらいできるんじゃね?」
「お前は筋肉粒々だろ。あんな細身の何処に筋肉あるんだ?」
とか…
「俺も女の子抱えたいわ。」
「※って言葉知ってる?」
とか聞こえてきたけど全部無視します。なお、運んでいる途中でアマミちゃんの魔女帽子が落っこちたのでそれを頭に乗せて再度運びました。
これはひどい。




