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世間って意外に狭いのかな

「あ、ミネガルさん。ちょっと私用でお聞きしたいことがあるのですけどよろしいですか?」

「構わないが、手短に頼むよ。私も仲間に伝える必要性があるし。」

「私もですので大丈夫です。それより、ミネガルさんはアマミさんの担任とお伺いしましたが。」

「ああ、そうだよ。校内で1~2位を争う問題児だから困ったものだね。」


 酷い言われ様だよ!それ程問題起こしてないでしょ!アマミちゃんのことだから授業中どっかいっちゃうとかトンデモ魔法放って皆んなを驚かせるとか…最近でも窓を突き破る程度しかしてないでしょ!それだけで校内1~2位って他の子がクソ真面目すぎるだけだよ!そっちが異常だよ。


「そうなのですか。ミネガルさんが、ミズハさんのパーティーを私に押し付けた理由がなんとなくわかりました。あ、いえいえ私としてもあの子に興味がありますので問題ありません。」

「問題が起きたら私かミズハ君に言ってくれ。担任として指導は出来る。もっとも血の繋がりがないと主張はしているが、アマミの件はミズハ君の方が頼りになるかもしれない。」

「そうなのですか?」

「学校であの子はミズハ君の自慢話を大体半日はしているんじゃないか?それぐらい信頼しているみたいだから私が注意するよりあの子が注意した方が言うことを聞くと思うからな。」


 ちょっとアマミちゃん?!学校で何してくれてるの!僕の自慢話って何?!学校で下手に有名人になりそうだからやめて!颯爽、注意案件だよこれ!


「それで話はそれだけかい?であればそろそろ失礼するぞ?」

「あ、いえ…えっとですね。よく息子がアマミという少女の話をよくしてくれまして。フロウミというんですけどご存知かなと思いまして。」

「ああ、知っている。今学校では実際の冒険者同様パーティーを組んでの演習をしているが、フロウミとアマミは同じチームだね。そうか、フロウミの父親でしたか。親子は似た者同士と言ったところかな。」

「そ、そうでしたか。いや、息子がお世話になっています。何か問題は起こしていないでしょうか。息子は獣人である私の子ですので、学校で浮いていないかと心配でして。」

「それなら心配しなくて問題ないよ。なにせ、毎朝窓ガラスを突き破って登校してくる猛者がいるぐらいだ。学校でも見かけの差別は禁止しているし、獣人以外にも定期的に色々な種族が学生としてくるからね。」


 ちょっと?!アマミちゃんメッチャ目立ってるじゃん!うーん、箒は没収した方がいいのかな?あーだけどそうすると今後の移動手段が面倒臭くなるし無理だね。


「そうでしたか。良かったです。昔から学校のことはよく話してくれますが、自身のことはあまり話してくれないので、妻共々心配していました。妻は人間でしたし、王都で暮らしたいと言っていたので…」

「すまない。世間話はこれぐらいで良いか?仲間を待たせているのでな。」

「あ、そうでした。申し訳ありません。続きは後ほどで。」


 とかなんとか言って二人は解散した。うーん、どうやら学生にも獣人とか他の種族もいるらしい。そういえば、アマミちゃんの入学試験で学校へ行った時も人間以外がいた気がするし…まあそう言うものかもしれない。うん、調査しがいがあって楽しそうである。まあ今回はドワーフをメインターゲットにしようっと。と言うよりまずはアマミちゃんか…えーっと、うん?こっちに近づいてきてるみたい。まあ、早く行って回収しようっと。商人が出発合図を出されると困るし。


「あ、ミズハ君?どこへ行くのかな?」


 うん?ミカオさんから不意に声をかけられた件について。


「え?あ、はい。今の内にアマミちゃんを回収しようと思っていて迎えに行こうかと。」

「そういえば、商人との説明時以降あの子にはあっていないけど、どこにいるのかな?こちらの話し合いは終了しているし、商人が出発の合図が出たら出発になりそうだから急いで戻ってきて欲しいよね。」

「場所はすぐそこの雑木林なのでわかります。と言うことで迎えに行きます。」

「え、ちょ…ちょっと待って。」


 うん?僕は早く行きたいんだけど。ミカオさんが仲間と何か話している。


「うん。私も一緒に行こう。あそこの雑木林にも魔物がいると思うし。早く行かないとその子が心配だからね。」

「で、ですが…ミカオさんもお仲間がいるでしょうし、ご迷惑をおかけするわけにはいきません。」

「大丈夫。それより、君のお仲間がいないとなると出発できないからね。こう言う時はお互い様さ。それに今回は一時的にだけど君たちも私たちのパーティーの一因だから。」

「…わかりました。ご迷惑をおかけし申し訳ありません。」


 と言うことで、アマミちゃん探しは僕とミカオさんで向かいます。あーあ、変な借りが出来ちゃった件。


「聞きたいんだけど、ミズハ君はどうしてアマミさんの場所がわかるのかな?ここからいなくなってだいぶ経っているけど、移動したりすればわからなくなると思うけど。」

「えっと…ま、まあ長年の付き合いなのでなんとなくわかると言うか…はい。」

「そうか。兄妹の絆とかかな。まあ、今回は君を信じるよ。…あの子はよく勝手にどっか行っちゃったりするのかな?」

「うーん。普段は勝手にどこか行かないように見ているんですが…実際もう諦めています。ただ、場所だけはある程度はわかりますのでご迷惑をおかけしないように気をつけます。」

「根本的な解決にはなっていないのかな。今回の仕事でそこを改善するのが彼女の課題かな。」

「そ、そうですね。まあ、アマミちゃんにはアマミちゃんの考えがありますからあまり僕は気にしていませんけど。」

「そうか…。君もお兄さんなんだから少しぐらい気を配ったらどうかな。」

「僕はアマミちゃんと血縁関係はありません。面倒を見るのが好きなだけです。」


 うるさいな。僕はあの子に自由にさせるって決めてるし、本人が直に体験した方が身につくと思ってるからあまり思わない。第一、年上だから何かしろと言うのが物凄く嫌。と言うより、〇〇なんだから〇〇しろと言うのが嫌。どうして世の中こんなにも自由がないんだろう…。生きるのが嫌になる。あー、早く仕事終わらないかな。

 またやりたいことができたので、中途半端ですが一回投稿を休止します。この章は全て書き終わっているのですけど趣味のタスクを増やしすぎるとカオスになってしまいまして・・・。ご了承ください。。。

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