学校の先生も依頼に参加する様です
「あー、とにかく今アマミちゃんが荷物を運んでいる最中ですので荷物はちゃんとあります。アマミちゃんが持っているので無くなっていないので安心してください。」
「持っている?なにも持っていないじゃないか?」
「持っているんです!」
目の前に荷物が1つ出てきた件。
「うん?!これはどこから?…と言うよりこれは総菜の箱じゃないか。」
「だから持っているんです!どこに運べば良いですか!」
荷物の箱が消えた件。
「ど、どうなってるんだ?」
「だから持っているんです!置く場所を教えてくれないと蝶々探しにいっちゃうんです!後0秒なんです!」
待つ気無いよね!残り0秒スタートって嫌がらせだろ!
「ちょっと待ってくれ。まだ商人が来ていないんだ。あー、彼処の荷馬車はまだ入るか。こっちだ。」
なんか頭ごなしから面倒くさい少女をつれてきてすいません。いや本当もう。
「この荷馬車にさっきのを入れてくれないか?」
「分かったんです!全然入んないんです!お姉ちゃん断罪なんです!キノコを食べるんです!」
だから何で理不尽に毒殺されなきゃいけないの!なお、アマミちゃんが倉庫から持ってきた荷物が既にかなり埋まっていた荷馬車に入るわけもなく…あっという間に全て埋まってしまった。
「どうなっているんだ?さっきの荷物だけじゃないのか?」
「だから全部持っているんです!なんならこのまま出発するんです!出し入れ面倒くさいんです!」
ちょっと?!商人の前で本音を言わないの!
「全部とはどう言うことだ?」
「あー、倉庫を見に行けばわかると思います。アマミちゃん?余りワガママ言っちゃ駄目だよ?」
「おや、お前たち?こんなところで何しているんだい?アマミ?今日は学校じゃないのかい?」
うん?誰…って、ミネガル先生じゃん!何でこんなところにいるの?
「ミネガル先生なんです!今日は晴れなんです!太陽が降ってくるんです!」
降ってこないよ!晴れたら太陽が降ってきたら世界滅ぶよ!
「全く、朝の挨拶で太陽降ってくるはおかしいだろう?おはようございますだろう?」
「えへへー先生に誉められたんです!」
「誉めていないよ!」
うわー、アマミちゃんって学校でもこんなんなのか?こりゃ先生も大変だ。
「おお、ミネガルじゃないか。今日は依頼を受けてくれてありがとうな。依頼内容は説明しなくて大丈夫か?」
「ああ、平気だよ。毎年この時期に参加しているからな。で、まずは荷物運びかい?すまんが大分歳でね。まあ、私のパーティーの男手が頑張るだろうから休んでて良いかい?」
「ああ、じゃあ俺は倉庫へお前さんの仲間を案内する。ちょっとこっちへ来てくれ。」
ミネガル先生は口調は男っぽいもののいわゆるおばさん先生なんだよね。魔術師の先生である。
ミネガル先生の後ろにいた数人の男性が商人の後に付いていった。…何人かの男性がアマミちゃんのことをジーっと見たり硬直していたような気がしたけど…ミネガル先生がこづついたら再起したみたいなので気にしないことにしよう。魅力効果?知らない言葉ですねえ。
「で、アマミ?今日は学校じゃないのか?」
「学校なんです!今日からお兄ちゃんの手伝いなんです!」
「手伝い?」
「僕とアマミちゃんは先程の商人からの依頼を受けてここにいます。冒険者のお仕事です。」
「いや、それはわかる。私も依頼を受けてここに来ているが…アマミ?学校には欠席届け出したか?」
「欠席届けってなんですか!血管が詰まるんですか!」
それなんか違くない?!結石って違うところが詰まるものでしょ。と言うより学校とは全然意味が違うよ!
「えっと…マジーラさんか何かから連絡は来ていませんか?アマミちゃんにも学校に休むって連絡を入れるよう伝えてあったと思ったんですが。」
「うむ?少なくとも私は聞いていないぞ?私はアマミの担任だから連絡が入ればすぐ把握したと思うのだが。」
あらー、こりゃ連絡が滞ったな。おそらくアマミちゃんが忘れたかアマミちゃんが忘れたかアマミちゃんが忘れたかそこいらだと思う。それ以外無くない?もともと僕もマジーラさんも学校に連絡する手段無いんだし。
「学校よりお兄ちゃん優先なんです!休むのは常識なんです!」
おい、それはシスコン発言に聞こえるから止めて!…いや、今僕は男装しているからブラコン?…どっちでも良いから止めて!
「すいません。連絡が滞ったみたいです。そう言うことなのでアマミちゃんは暫く学校を休みますが問題ありませんか?」
「と私に言われてもな。…学長は結局は戦闘馬鹿だから休む理由が冒険者の依頼であるなら否定はしないだろうが…仕方がない。ちょっと良いか?」
この先生学長軽く侮辱した件について。なんかたまに思うんだけど、上下関係がおかしいメンバーってよくよく存在するよね。これで良いのか。まあ、だからってガチガチに定められた環境なんて絶対行きたくないけどね!
で、ミネガル先生は仲間の冒険者となにか話している。
「アマミ?今日のところは私が連絡しにいくが次からはちゃんと休む前に誰でも良いから先生に言ってくれ。」
「分かったんです!師匠に言うんです!師匠ならきっと3秒で解決してくれるんです!」
いやそれ無理でしょ。第一マジーラさん学校の関係者じゃないじゃん!アマミちゃんがマジーラさんに許可取ってもまた同じことの繰り返しだよ?
「師匠とは?」
「マジーラさんです。…あ、そう言えば学校に編入試験を受けに来たときミネガル先生はマジーラさんに会っていませんでしたね。まあ、僕同様アマミちゃんの保護者だと思ってください。…血の繋がりは無いんですけど。」
「なんだい?君と言いアマミと言いその師匠と言いどういう関係なんだい?」
「うーんまあ、成り行きでこうなりましたです。それよりどうやってアマミちゃんの欠席を学校にお伝えするんですか?」
「ああ、ここの側に学校関係者の家があるからそこに置き手紙をする予定だ。仲間にもそう伝えてある。ちょっとばかり出掛けてくるから商人になにか言われたら学校の事務作業が入ったら少しだけ抜けるといっておいてくれ。なに、出発前には戻ってくるから平気だよ?」
とかいってミネガル先生は道の奥の方に進んでいった件。先生って大変なんだなぁ。うん。え、誰がいけないって?アマミちゃんだよね?なんでお前が悪いって言う目でアマミちゃん見てくるのかな?!
「お腹が空いたんです!バナナ食べるんです!あ!蝶々さんなんです!蝶々さんも一緒に食べるんです!待つんです!蝶々さんも一緒に食べるんです!」
って、また勝手にどっか行かない!と言うより蝶いたかな?まあ良いや。…蝶々も一緒に食べるっていっていたけど…バナナと一緒に蝶を食べたりしないよね?!言葉がおかしかっただけだよね?蝶の羽には毒があるって聞いタコとがあるよ?
と言うことで勝手にみんなどっか行っちゃったので僕はそこいらに腰かけてっと。あ、そう言えば読書の本を沢山持ってきたんだっけ?1週間もあると暇だし。大抵はアマミちゃんの異空間に叩き込んでおいて今は1冊だけ僕の鞄に入っている。それでも読んでいよう。
え?護衛ってそんな暇じゃないって?逆に暇そうなんだけど。あー、アマミちゃんが荒らすとわからないけどね!
投稿予約を忘れていました。ごめんなさいです。




