#3
転移が終わると、玉座の間?のような場所にいた。クラスメイト達は呆然としている。周りには騎士が10人ほど立っており、玉座?には金髪に翡翠色の目をした40歳くらいのおじさんが偉そうに座っている。その横には金髪を腰上まで伸ばしている翡翠色の目をした16歳くらいのキレイな女の子が立っていた。この人が王女様かな?
「勇者の皆様召喚に応じて頂きありがとうございます。私はこのローエン王国の王女のミリア・フォン・ローエンと申します。」
「俺はこの国の王のルドルフ・フォン・ローエンと言う」
『ふざけんな!俺たちを元の世界に返せよ!』
『帰りたいよぉ〜』
「みんな一旦落ち着いて王女様の話を聞いてみよう!」
そう声をかけたのは容姿端麗、文武両道の相川 聖也だ。絶対あいつステータス高いパターンだろ。
『そうだな。話だけならとりあえず聞こうかな。』
『相川くんが言うんだったら聞こうかな』
「ありがとうございます。勇者の皆様を召喚した理由は…」
話が長かったから簡単に言うと邪神の封印が魔王によって解かれそうだから魔王か邪神を倒してくれとのこと。そして俺らにはとても強いステータスとスキルがあるとのこと、そのために俺らは明日から訓練を受けるとのことだ。
帰還方法は邪神か魔王を倒すと帰れるらしい。絶対嘘だろ。
「みんな僕はこの世界の人達の為に戦おうと思う!」
『聖也が戦うんだったら俺も戦うぜ!』
『相川くんが戦うなら私も!』
はあー、何勝手なこと言ってんだあいつらはそんなんじゃ俺一人だけ断れないじゃん。
「ありがとうございます!それでは勇者の皆様のステータスオープンと言ってステータスを見せてくだい」
『『ステータスオープン』』
『おぉー、すげー』
『なあ!俺のステータスは強いのか!?』
みんなテンション上がりまくりである
「ねぇ、皇くんのステータス見せてもらってもいい?」
俺が周りの奴らを見ていると白石さんと神崎さんが来た。
「ああ、いいよ。でも、二人のやつも見せてね」
「うん、いいよ」
白石 結衣
17歳 女
人族
Lv1
HP 1200/1200
MP 1700/1700
腕力 700
魔力 1200
知力 1000
俊敏 800
【スキル】
四元素魔法Lv1 回復魔法Lv1
補助魔法Lv1 光魔法Lv1 鑑定Lv_
【ユニークスキル】
聖女の応援Lv1
【称号】
異世界の聖女 魔法神の加護
『聖女の応援』
スキル発動時仲間のステータスを1.3倍にする。レベルが上がれば効果も上がる。
『異世界の聖女』
スキルのレベルが上がりやすくなる。
『魔法神の加護』
魔法系スキルのレベルが上がりやすくなる。
神崎 真奈
17歳 女
人族
Lv1
HP 1800/1800
MP 800/800
腕力 1200
魔力 700
知力 900
俊敏 1100
【スキル】
火魔法Lv1 雷魔法Lv1
身体強化Lv1 鑑定Lv_
【ユニークスキル】
剣帝Lv1
【称号】
異世界の剣帝 武神の加護
『剣帝』
剣術スキルの最上級、剣を使う時補正が入る。
『異世界の剣帝』
スキルのレベルが上がりやすくなる。
『武神の加護』
武術系スキルのレベルが上がりやすくなる。
二人とも結構強いんじゃね?たぶん
「皇くんのステータスは全部平均だね」
「そうね、こんなにステータスが綺麗に揃うなんてすごいわね」
「まあ、低くなくて良かったよ」
『おお、すげーな相川!』
話をしているとそんな声が聞こえた。俺は相川のステータスを鑑定してみた。
相川 聖也
17歳 男
人族
Lv1
HP 2000/2000
MP 2000/2000
腕力 1500
魔力 1500
知力 1200
俊敏 1500
【スキル】
聖魔法Lv1 火魔法Lv1
風魔法Lv1 統率Lv1
身体強化Lv1 剣術Lv1
【ユニークスキル】
光の鎧Lv_ 聖剣術Lv1
限界突破Lv1
【称号】
異世界の真の勇者 英雄神の加護
『光の鎧』
スキル発動時、闇系の攻撃を30%カット。
『聖剣術』
聖剣を使えるようになる。聖剣を使う時補正が入る。
『限界突破』
3分間全ステータス二倍。レベルが上がれば時間が延びる。
『異世界の真の勇者』
スキルを取得しやすくなる。スキルのレベルが上がりやすくなる。
『英雄神の加護』
レベルアップ時、ステータスに中補正。
おー、さすが主人公くんステータスが高いな。でも、あのステータス見ると天魔神族ってチートなんだな。てか、みんな異世界に来てユニークスキルあんのに俺だけ天魔神族になる前のステータス地球でやってた皇琉戦技とお母さんから貰ったやつだけじゃね?
そのあと全員のステータスチェックが終わり、夜7時に食堂で食事をするそうだ。一旦みんな各自用意された部屋に行き解散した。
◇◆◇◆◇
俺はいま用意された部屋にいる。これから夕飯の時間まで3時間くらいあるから俺は魔法を使ってみようと思うが、教えてくれる人がいないと思っていると
『綾翔、お母さんだよ〜』
お母さんこと駄女神が念話をしてきた。これはちょうどいいこいつに教えてもらえばいいか。
『ちょうど良かったよお母さん。魔法の使い方を教えてくれないか?』
『いいよー、最初に魔法を使うためには魔力操作って言うスキルが必要になるよ。』
そう聞いて俺はスキル創造で魔力操作をつくった。
『創れたね。そしたら次は詠唱が必要になるんだけどこれは覚えるのめんどくさいから無詠唱ってスキル覚えた方がいいよ。』
俺はさっそく無詠唱のもつくった。
『そしたら魔法を発動するのに必要な言葉をいうだけだよ。必要な言葉は頭に直接送っておくね。あと、注ぐ魔力の量で魔法の威力が変わるから気をつけてね。』
そんな会話をして俺は念話をきった。
それじゃあ、さっそく魔法を使っていこう!やっぱり最初は火魔法だよな。
「火球!」
魔力を少しだけ込めると手の上に野球ボールくらいの火の球がでてきた。やった!これでやっと魔法が使えたんだ!
そんなふうに魔法に集中しているなと気がつくともう7時5分前だった。俺は急いで食堂に向かう。
食堂に着くともうみんな席についていた。俺も空いている席につく。なんか空いてる席が白石さんと神崎さんの間しかなかったんだが…
俺は周りの男子の視線を気にしながら夕飯のなんかの肉のステーキを食べていると王女様が前にでてきた、その横には騎士の格好をした腰上まで伸ばしているキレイな銀髪に碧眼の女性とローブを着た男の人がたっていた。
「勇者の皆様明日から訓練を始めますので朝8時に訓練所に集合してくだい。そしてこちらがこの国の騎士団の騎士団長と宮廷魔道士長です。」
「私はこの国の騎士団長をしているクリスティーナだ。明日から勇者の皆様の訓練を見ることになった。よろしく頼む。」
「私はこの国の宮廷魔道士長をしているカインです。勇者の皆様の魔法を見ることになりました。よろしくお願いします。」
そのあと朝食は毎朝メイドさんが部屋に運んできてくれるとの連絡を聞き今日は解散となった。