プロローグ
白い世界で俺は目を覚ました。
「どこだここ?」
そう言いながら夢かな?と思っていると、
「ここは私の世界、神界ですよ」
と優しい声が聞こえた。声のした方を見ると20歳くらいの
金髪碧眼の女性が立っていた。
神界?神の世界か?この女の人は神なのか?
「なあ、あんたは神なのか?」
「はい、その通りです。」
「ここが神界という事は…フッ、俺はとうとう神になったのか」
「いいえ違います。あなたは死んでしまったので転生させる為にここに呼びました。」
おお、まじか死んだのか…
「ちなみに死因ってなんですか?」
「窒息死です。通学中に乗った満員電車で息が出来ずそのままお亡くなりになりました。」
え?マジで?もうちょっとなんかあんだろ子供助けて死んだとか
せめて交通事故で死んだほうがよかった…そういえば転生させるとか言ってなかったか?
「すいません、俺転生できるんですか?」
「できますよ。それで地球に転生するのに地球かファンタジーな異世界かどちらがいいですか?地球に転生するには今の記憶を全て消すことになりますが、異世界に行くのは今の記憶を引き継ぐことができます。」
やっぱり異世界だよな、俺異世界系のラノベ好きだったし
「異世界でお願いします。」
「分かりました。では、最初にあなたの生まれる種族から選びましょう。転生できる種族には適性があるので転生できない種族もあります。この画面の中から選んでください。」
神様がそう言うと俺の目の前に半透明の画面が出てきた。
ー適性種族一覧ー
【人族】ステータスがバランス良く伸びる種族。器用貧乏が多い。
【エルフ族】精霊魔法を扱う者が多い種族。魔法が得意。
【竜人族】攻撃力が伸びやすい種族。体が鱗で覆われている。
【魔族】魔族の中にも様々な種族があり、特徴が違う。
【天使族】光系魔法が得意。神の使い。
【天魔族】魔族と天使族のハーフ。今は存在しない種族。
どれにしよう。でも見たことない種族もあるからな。んー天魔族にしようかな
「この天魔族というのにしようと思います。」
「はい、わかりました。それでは親となる種族を選びましょう」
また、半透明の画面が出てきた。
ー親の種族適性一覧ー
【天使族】
最上級天使・上級天使・中級天使
【魔族】
吸血鬼(神祖)・吸血鬼・インキュバス・鬼人
「天使族の親は最上級天使で、魔族の親は吸血鬼の神祖でお願いします。」
「わかりました。それでは次は転生するのに何歳からがいいですか?」
「死ぬ前と同じ16歳で」
「これで全部決まりました。それでは転生しましょう。転生するのに少しスキルをあげるので、あと種族にも少しサービスしておいたので頑張ってくださいね」
神様が言い終わると俺の下に魔法陣らしきものが浮かび上がり…
そこで俺は意識を手放した。