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問題続出





小説家になろうと決めた私だったが、小説家になるにはどうすればいいのか分からない。

こういう時はネットの力だ!



カタカタカタカタ…



うわ…キーボード久しぶりに触ったけど、やっぱタイピングめっちゃ遅くなってるぅ……



高校時代、商業科に通っていた私は検定取得のため、毎日のようにキーボードを触っていた。

その頃は速度も表作りもクラスの中で結構上位だったのだが…。

その面影、今は無し。あの時の努力、さようなら。

自分のレベルの落ち度に若干ショックを受けながら、ネットで出てきたあるサイトを開く。



へー…今時って、自分の書いた小説をネットで投稿できるんだ…



小説といえば万年筆と作文用紙というイメージを持っていた私は、時代ってすごいなと感心してしまう。

結構有名そうなサイトだったので私は迷うことなく登録するが、こういう時無駄に悩んでしまうのはペンネーム。



かっこいいのにしようかな……いやでも普通な感じもいいかも……



あれこれ考えた結果、結局キラキラネームのような名前にしてしまう私。

理由は単純。やっぱかっこいいから。

なんやかんやで最終登録まで終え、いざ執筆!!




………え、何書こ………




小説家を目指すことを決めてから仕事中とかに、



こんなの書きたいな、あ、こういう話でこういう風に書いたら面白いかな……



なんて結構思いつくのに、いざ書こうとすると頭は空っぽ。



と、とりあえず、人物の相関図でも考えて見ようかな…



こういう人間関係を考えるのは結構好き。

地味系、可愛い系、お嬢様系、王子様系、無気力系、真面目系……こういうのはスムーズに考えられたのだが、ここでも問題が起こった。



………名前………何にしよう…………




……ま、まぁ…とりあえず適当でいいか…よし、相関図はこんな感じでいいとして、問題は内容だな……

バトルもの…異世界系…この二つは書くのが難しそうだ。何より自分があまり興味がわかない。

よし、初めてだし、ここはやっぱり王道の恋愛系でいこう。



ジャンルとあらかたの内容を決めた私はようやく小説を書く体制へと入る。タイトルは最後に決めることにして…

今度こそ、いざ、執筆!!!



……出だしどうしよう……



書き出す前から問題が出過ぎてなかなか進まない。なのに時間だけは順調に過ぎていく。

この時点でもはや小説を書くことに向いていないんじゃないかという疑問を持たない私は、

あー先が思いやられるなー……なんてことしか考えてなかった。



カタカタカタカタカタカタ……



そんなこんなでようやく波に乗れてきた私。文字数が増え、小説っぽくなってきた時、私はふと思ってしまった。

ボサボサ頭にヨレヨレスエット。その上ジャージ姿……



な、なんか小説家っぽくね?!



と、そんな自分に酔いしれる私。そんな小説家気取りの私に訪れたいきなりの現実。



あ、やば、もうすぐバイトの時間じゃん………


行きたくない…でも行かないわけにはいかない。

なんたって生活がかかっているのだから。

出勤時間は14時。1分でも遅刻をすれば約200円くらい損をする。

…行かねば…

200円でもおしい私は仕方なく手を止め、今まで書いた小説を保存しようとした。が、その時。



『タイトルを打ち込んでください』



あ、そういえばタイトル入れてなかった…。

後回しにしたことをすっかり忘れていた私は、今になって初めてタイトル欄をクリック。


そしてここでまたもや問題が。




………タイトル何にしよ…………




ここまで来て最大の難問が私に降り掛かった。だが今は時間がない。

後からでも変更出来るみたいだし、とりあえず『あ』とだけ入力し保存。



急げ急げ~



ギリギリまで小説を書くことを優先していた私はバタバタ、バイトの準備を始めた。





読んで下さってありがとうございます!!

よければ次話もよろしくお願いします!!!

感想、教えてくれると嬉しいです!!


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