表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
【日間ランキング84 位 ありがとうございます!】転生魔王はドS・ポンコツ美女たちと高校青春をenjoyする  作者: ヤマト・ロココ
第Ⅱ部 勇者アオ襲来 戦いの果てに

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

71/78

71 ぶしゅううううっ

 乾いた笑い声の中に、

「あ」

 艶めかしい声が混ざった。


 ぴたりとアオと魔王の動きが止まる。2人とも上体を屈めた。

(いつの間に……?)


 すぐ近くに、目を覚ましたマミりんがいた。ツンツンさせながら目を爛々と輝かせて見つめる先には、かっさばかれた魔王の腹。つまりは、吹き出す血。


 だが、それ以上に、マミりんの顔つきには今まで見たことのない真剣さがあった。

「けけけけ、で分かりました。けけけけさん……怒っていいですか? いいですよね。嫌いだもん」


 彼女の声色から色気は消えていた。

 そもそもこのような言葉をマミりんが言うなんて。その場に居合わせた結菜も魔王も目を点にさせる。

 そもそも、けけけけで何が分かったというのか。また、『けけけけさん』という単語に対するツッコミもある。


「貴様、どけ」

 けけけけ扱いされたアオが、苛立たし気にマミりんをどかそうと手で薙ぎ払う。


「あ」

 あふれ出るマミりんの決意とは裏腹に、彼女の戦闘力は、しょせんはヒューマンである。むなしくてれんてれんと路面を転がるマミりん。破砕されたコンクリート片だらけなので、途中で服が破れた。わき腹から胸あたりが露になる。絹のように白い肌と――。


「な」

 声をあげたのはアオだ。

 マミりんの破れたブラウスから、ピンクのブラジャーが覗いている。以前、マミりんが勇気を出してネット購入したもの。

 ほんの一瞬、マミりんがしてやったりの表情を浮かべた。


 ぶしゅううううっ。


 鼻から血を吹き出すアオ。


「ず、ずるいです。ま、マミりんさん」

 ちょっと離れた所から声があがる。

「あ、碧人君に、ももも……モーションかけるなんて。だったら、わわわ、わたし、だって……」


 えいっ


 気の抜けた気合の声とともに結菜がそれぞれの手で髪を左右に束ねた。いわゆるツインテール。その髪が黄金色に輝いた。


「なっ!」

 今度は、魔王は目を見開き、声をあげた。

 

 ぶしゅううううっ。

 

 2度目の鼻血をぶちまける勇者アオ。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ