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巫女の力


降龍寺について検索してみました。

どうやら隣県にあるようで、車でおよそ3時間かかるみたいです。


今日…はやめておきますか。

退社の手続きとか置き土産とか色々してたら、もう夕方ですからね。明日にしましょ。


そうと決まればさっさと家に帰ってご飯食べて風呂に入って、明日に備えますかね。


公園のベンチから立ち上がり、最寄りの駅まで歩いて向かいます。


途中馴染みの霊に挨拶したり、新顔っぽい霊に絡まれてお話し(脅し)たり、駅で怨霊をビンタして除霊したりしながら電車に乗りました。


電車が到着するまで少し時間があるので、私についてお話しましょうか。


私のこの力についてですが、どうやら母方の先祖に力の強い巫女がいてその力が受け継がれたモノらしいです。

ただその家系全員に力が受け継がれる。という訳でもないらしく、母は普通の人でした。

それに力も人によって強弱があるみたいです。


小さな頃は何か半透明な人がいるなぁと見えるだけで会話も出来ませんでしたが、年齢が上がるにつれて会話や接触が出来るようになりました。


私はそれが嬉しくて母に話すと、母は顔が真っ青になりながらどこかへ電話をしました。結構長い間話し込んでたと思います。


その後、電話を終えた母が「明日、学校を休んでおじいちゃん家に行くから準備しようね」と言いました。



あとはお察しの通りです。


巫女の力を受け継いでいるじぃちゃんに色々と教わりました。だけど当時まだ小学生だった私に難しい事はよく分からず、その事を素直にじぃちゃんに伝えると「これだけは覚えておきなさい」と以下の事を教わりました。


①清らかなオーラの霊は良い霊なので投げてお祓い

②邪悪なオーラの霊は悪い霊なのでビンタで強制除霊


※ただし霊に会う度に対応してたらキリがないので基本はスルー。襲ってきたやつには容赦なくビンタを叩き込め。


清らかなオーラというのは、淡い色をしたオーラの事ですね。薄ピンクやクリーム色?みたいな。逆に邪悪なオーラは黒や赤といった濃い色をしています。



それからは毎年夏休みにはじぃちゃん家で色々と教わるのが定番となり、現在に至るという訳です。



―ガタン…キィー―



おっと。電車が到着したみたいですね。

私の昔話に付き合ってくれてありがとうございます。

良い時間潰しになりました。



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