皇子ライオネル来襲!兄と弟、恋と戦の狭間で
その姿は、気品と威厳を漂わせる長身の青年。
黒髪に鋭い蒼い瞳、そしてどこか冷徹なオーラをまとっている。
ライオネルは静かに学園門をくぐると、全校生徒の視線が一斉に彼に注がれた。
マモル「……お前、まさかあの“クラリスの兄”かよ?」
グレイス「まさに、皇子の風格ですね」
ユウト「……あいつが、クラリスの“守護者”か」
ライオネルは席に座ると、すぐにユウトの前に立ちふさがる。
ライオネル「貴様が、私の妹の“恋人”と噂の男か」
ユウト「…いや、そんな大げさな」
ライオネル「妹は我が帝国の宝だ。汚す者は許さぬ」
アリシア(心配そうに見守る)
クラリス(学園には戻っていないが、彼女の影が皆の心に重くのしかかる)
ライオネルはルールを提案する。
ライオネル「ならば、ここで決着をつけよう。
“愛と誇りのスキンシップ決闘”だ。勝者こそが妹の未来を選ぶ権利を得る」
ユウト「またそんなのかよ……でも受けるしかないな」
第1ラウンド:心を掴む“視線ロック”
ライオネル「見ろ、妹を想う私の目を!」
ユウト「こっちだ、クラリスの笑顔が俺の心にある!」
(両者、互いの決意を視線でぶつけ合う)
第2ラウンド:手を取り合う“信頼のスキンシップ”
ライオネルはユウトの手を取り、静かに言う。
ライオネル「妹の幸せを願う者同士、ここで誓おう」
ユウト「俺も、クラリスを絶対に守る」
第3ラウンド:胸の鼓動で“真実の想い”を測る
二人の胸にパッチをつけ、鼓動の高まりを測定。
結果は――
なんと互いに拮抗。
ライオネルはため息をつき、静かにうなずく。
ライオネル「…認めよう。貴様の想いは本物だ」
ユウト「俺も、ライオネル様の妹を想う気持ちは尊いと思ってる」
アリシア「これからは“敵”じゃなく、“仲間”として共に歩みましょう」