アリシアとユウトの初デート! 〜付き合ってないけど、付き合ってる感じ〜
ある日曜日。
ユウトが朝寝坊していると、玄関のインターホンが鳴る。
ユウト「……アリシア?」
アリシア(私服+軽いメイク)「はいはーい、今日一日あんたを貸し切りに来ましたー!」
ユウト「え、なにそれ!?」
アリシア「『返事待っててあげる』って言ったでしょ?
あれ、『待ってるだけ』って意味じゃないから! 攻めてくから、よろしく!」
デートコースはアリシアの完全プロデュース:
商店街で服選び(「似合うやつ着ろ」攻撃)
ゲーセンで勝負(取れたぬいぐるみを無言で渡してくる)
屋台風ラーメンを並んで食べる(勢いで大盛り)
ユウト「……めっちゃ楽しいけどさ、これってデートっていうか――」
アリシア「デートでしょ。違うって言ったら泣くよ?」
午後はアリシアが珍しく選んだ静かな場所へ。
アリシア「……クラリスって、王女様で、すっごく気高くて、綺麗で、完璧だよね」
ユウト「……でも、お前は俺に正直で、ちゃんとぶつかってきてくれるじゃん。俺はそれが嬉しいんだ」
アリシア「……っ!」
照れ隠しにパンチをくれるが、その拳は優しかった。
最後は夜景の見える観覧車へ。
アリシア「……ほんとはね、今日、勇気出して来たんだよ」
ユウト「え?」
アリシア「だって、クラリスの兄貴とか来るらしいじゃん。
きっと、いろんなことが動いてく。
だから……少しでも、今のうちに“私”をちゃんと見てほしかったの」
ユウト「……アリシア」
ユウトはゆっくりとアリシアの手を握る。
ユウト「ありがとう。今日は“最高のデート”だったよ」
アリシア「……そ、そう? ま、まあ、私だしね。
あんたが好きって言うまで、あと10回はデートさせるけど」
別れ際。アリシアは振り返って、言う。
アリシア「返事は急がなくていい。でも、
あんたの“好き”を引き出すまで、私は絶対に諦めないから!」
ユウト「……はいはい。楽しみにしてるよ、アリシア隊長」
アリシア「よろしい!」
月明かりの下、2人の影は少しだけ、寄り添っていた。




