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魔導戦記マギ・トルーパー  作者: イズミント
第1部 邂逅編
1/35

プロローグ

かつてノベルアップ+に投稿した作品ですが、ノベプラ撤退に伴いこっちに投稿します。

ノベプラで投稿していた話数分まではほぼ毎日投稿します。

「我が魔導戦艦を起点に西に距離800よりオライオン帝国軍のMGT(マギトルーパー)を確認! 数は30!!」


「近いか……! 回避できそうか?」


「無理です! 間もなく戦線に突入します!!」


「フォースフィールドを張れ! 各員、対ショック防御も忘れるな!!」


「了解!!」


「……ルキア君を含めたMGT部隊はすぐに出撃を!」


「出撃要請、入れました!」


(また君に負担を掛ける……。 済まないな、ルキア君)


 ――――この世界は、『ファシナシオン連合軍』と『オライオン帝国』、そしてこの世界の『魔王軍』との戦争が続いていた。

 連合軍と帝国軍の争いの要因を作ったのは、操縦者の魔力を供給し続ける事で稼働する魔導起動兵器……通称『マギ・トルーパー』だった。

 元々は突如世界征服を宣言した『魔王軍』に対抗するために、ある場所で発見された一機の人型のオーパーツをモデルに魔導技師(マギメカニック)を集結させて作り上げたものだ。

 だが、突然それをオライオン帝国が全てのマギ・トルーパーの所有権を自分の物だと宣言したのが始まりだった。


 当然ながら、マギ・トルーパーを設計、作成した中心国の『ファシナシオン王国』を始めとした各国は、オライオン帝国の主張を認めるわけがなかった。

 だが、主張を撤回するどころか、一部の技師と機体ならびに設計図を奪取し、それによって帝国の戦力が増強され、魔王軍より先に帝国による世界制覇を目論んだ。

 これに対抗するようにファシナシオン王国を中心として他国と集結して『ファシナシオン連合軍』として、帝国に敵対する事となった。


 その戦争はここ数年は続いており、未だに戦力的に膠着状態になっていた。


 そんな戦争が繰り広げられている世界に……『私』は飛ばされた。


◇◇◇◇◇◇◇◇


 魔導戦艦『フィールラスクス』のマギ・トルーパー格納庫にて。

 ある機体の前に佇んでいた『私』をある男性が声を掛けて来た。


「ルキア、俺達に出撃要請が出たぞ」


「また帝国ですか、アルム大尉?」


「アルムでいいって言ってるはずだがな。 だが、その通りだ。 今度は30機。 どうも連中は君が乗りこなしている『アレ』にご執着と見てる」


「他のMGT(マギトルーパー)とは違う、ある意味では【オリジネイター】ですからね」


「奴らはそれを捕獲して、自分の為の兵器として扱うのだろうな」


「あれは私みたいな異世界人しか使えないのにね。 打算があるのでしょうか?」


「帝国に関する嫌な噂を耳にしているけどな。 いくらそれが操縦者を選ぶとはいえ、気を付けた方がいいかもな」


「そうですね」


「おーい、そろそろ発進してくれ。 帝国のMTGがすぐそこまで来てるぞー」


「よし、行こうルキア」


「ええ!」


「ルキアお姉ちゃん、気を付けてね」


 格納庫にいた一人の幼い王族の少女に見届けられる中で、私はその【オリジネイター】と称されたMTGらしきものに乗り込み、戦艦のハッチを開くと同時に魔力を注いで『マギブースター』を吹かす。


「アパタイト、ルキア・フィーブル出ます!」


 この世界に飛ばされた私、ルキア・フィーブルがすぐそこまで来ている帝国軍を駆逐するために隊長のアルム・クレスト大尉と他数人と一緒に出撃した。

 アパタイトというのは、マギ・トルーパーの【オリジネイター】に対して私が付けた名前。

 この機体は、私が異世界人だという事で、私を操縦者として選んだのだ。


 では、何故私がこの世界に飛ばされて、この世界で戦うことになったのか……。

 それは私の元居た世界の話からしていく必要がある。


 少しの間、私の昔話に付き合ってもらうとしよう。


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