兄さんな。おちんちんについて論文書こうと思うんだ。7
「あの……やっぱり変でしょうか……」
「――――いや構わない!続けてくれ!」
兄さんは真剣に正座で傾聴しています。
「分かりました。……おちんちんは一つではないのです。結論から言うと『ちいさな核家族』なのです。玉は両親、棒は子どもです。子どもの成長は早いです。幼少期は玉のほうが大きいのに、大人になると棒の方が長く大きく成長します」
「……」
まだ続けろと言わんばかりに兄さんは目を瞑り聞き入っています。胡散臭いセミナーを一番前の席で聞いてる奴くらい真剣です。
「まさに人間の親子の図。大人になると親の背中が小さく見えると言います。でもそれは両親が両側から支えてくれたから、大きく成長できたのではないでしょうか。『親子川の字の縮図がおちんちん』。故にタマタマは二つあるのです」
「……」
兄さん何か言ってください。まだ続けます?この話。もう自分も何言ってんのか分からなくなってきました。
「えー。だから母親のことを『お袋』っていうんでしょうね。玉袋なだけに」
はい。オチも言いました。もう勘弁してください。
「……花ちゃん。素晴らしい答えだ。兄さんは今『ショーシャンクの空に』を観た時くらい感動している」
なんで泣いてんすか。スタンディングオベーションすな。
そしてショーシャンクを汚すな。




