兄さんのおちんちんな。ダウジングできるかもしれない。4
「ごめんなさい取り乱しました。そしたら屋根の上にあるのかもしれないです」
「花ちゃんすごい汗だよ。お水飲むかい?でもそもそも座標は間違いないんだ。さっきトイレに行ったよね?そこで兄さんはおしっこをしただろう?」
そんな諭すような優しい口調でいうセリフじゃないんですよ。
「はぁ」
「犠牲として『拡散型おしっこ病』になってしまった可能性があるが。その時、おちんちんのカチカチは少し収まった。現に今も」
「でもそれはおしっこをしたからで……」
「いや、違うね。座標のY軸が適正になったから収まったのだ。現に今兄さんのおちんちんは上でもしたでもない方向を指している。生で見るかい?」
「……マ?あっ……いえ遠慮します」
危なかった。……正直見たいです。拳を血が滲むほど握り絞めてます。
ただ、これを認める訳には行かないのです。本当に18歳らしい宝物が入ってるので。
「じゃあ確認するよ。引き出しを開けるぞ?」
「いやいやいや。ダメに決まっているでしょう。乙女の禁忌に触れる理由になりません」
「……?……なんでだい?」
まずい。
普段は物分かりが良く、引き際、超えちゃいけないラインも考えて行動できる兄さん。
ただ、人一倍無垢で純粋な兄さんだからこそ『宝探し』という少年心をくすぐられる出来事に自制が効かなくなっている。
「兄さんわかりました。じゃあ中身が何か教えれば引き出しを開けないでくれますか?」