Re.『劣等おちんちんの俺が異世界転生してチートスキルで無双して悪役令嬢の賢者やその他のメス共に囲まれてハーレムなのは俺のせいなのか?』
「ん……?ここは一体……?」
気づくと見覚えのない平原にいた。数十メートル先には城下町の門が見える。
少なくとも自分がいた時代と国が違い、コンクリートの道や排気ガスを出し走る車は通っていない。
俺は既に気づいた。ここが流行の『異世界』ということに。
「体が自由に動く……なるほどここが異世界ってやつか」
俺の視界はいつもより高くあった。背も伸びているような気がした。
――紹介が遅れたな。俺は『おちんちん』。
22歳だ。俺は性質上、人間にくっついている存在なのだが、今は不思議なことに単体で動いている。
一先ず悩んでも仕方ない。城下町に行って、城に行き王に会おう。それが王道だ。つってな。
道沿いに進むと直ぐに城下町の門が見えた。
「貴様!何者だ!名を名乗れ!」
鎧の門番が槍を俺に向けてくる。
「ん?俺は『おちんちん』だけど?」
「禁止ワードが含まれているぞ!名を名乗れ!」
「だから『おちんちん』だよ。見れば分かるだろ」
「禁止ワードが含まれているぞ!名を名乗れ!」
あっ……もしかしてここは俺の名前を決めるイベントなのか?
本名が禁止ワードとは困ったな。
「じゃあ『ペニス』だ」
「禁止ワードが含まれて居るぞ!名を名乗れ!」
……ここからが長かった。
男性器、巨根、ムスコ、オティンティン、粗チン、お珍宝。何を言っても禁止ワード指定されており、一向に城下町に入れなかった。
『お ち んちん』みたいに空白を入れても駄目。カタカナや漢字で当て字しても駄目であった。
セキュリティがしっかりしている世界である。
じゃあ無関係のニックネームを付ければ良いと思うだろう?タカシとかヒロシとか。
だがそれで本当に良いのか?
それは負けを認めることにならないか?
気づけば俺は時間を忘れて、この世界のセキュリティの穴を付くことに俺は意固地になっていた。
結果、『お○んちん』で通れました。伏せ字が正解だったようだ。




