兄さんのおちんちんな。もうダメかもしれない。13
その日の夜、珍しく兄さんの部屋に私は招かれました。
兄さんが私の部屋に来ることは多いですが、私が兄さんの部屋に入ることは珍しいです。
……兄さんが部屋に居る時の話ですが。
私が部屋に入ると兄さんはアコースティックギターを持っていました。
「花ちゃん来たね。聞いて欲しい曲があるんだ」
私は状況がよく分からないまま特等席という名の兄さんのベッドに座らされます。
「はぁ」
アコギを持つ兄さんは無駄に様になってました。
何も言わずにしんみりとした前奏が始まります。無駄に上手いです。
『心が今とても
穏やかなのはこの日を迎えられた意味を
何よりも尊く感じているから
特別な事など何もない
ただ いつもより少し
シャンとした服を着てるだけ
君はとても綺麗だよ』
……歌も上手いです。
もしかして日頃の私への感謝を歌にしてくれてるのでしょうか。
なんだか少し涙腺が緩くなってきました。
『共に歩き 共に探し 共に笑い 共に誓い
共に感じ 共に選び 共に泣き 共に背負い
共に抱き 共に迷い 共に築き 共に願い
そんな日々を描きながら・・』
あっ!この曲でしたか!
コブクロの『永遠にともに』
よく結婚式で歌われるやつです!
まさか兄さん……色々飛び級して私に求婚しているのでしょうか……?
兄さんまだ早いですよ。私達兄妹です。近親相姦はまだ早いです。せめて高校卒業してからにしましょう。子どもは何人欲しいです?
「ふぅ。どうだい花ちゃん。今日は本当にありがとう」
「いえ……でも感動しました。ぐすっ」
涙と鼻水が押し寄せてきます。
初夜はいつにします?部屋?ホテル?屋外?それとも多目的トイレ?
「そんな泣いてくれるなんて嬉しいよ。おちんちんに宛てた曲だから頑張って練習したんだ」
……。
ってそれコブクロの曲やなくて『小袋』への曲やないかーい!ズコー!




