兄さんな、おちんちんの授業を受けようと思うんだ。2
「兄さん。唐突に聞きますが子どもがどうやって生まれてくるか知ってますか?」
「どうした急に?哲学かい?」
「いえ、生物学です」
とうとうここまで踏み込んでしまいました。
「なんだ花ちゃん。そんなことも知らないのかい?花ちゃんもそういうことに興味を持つ年頃なんだな。まぁこれには諸説あるんだが、まず、役所に行くんだ」
あっ……この時点で真相を知らないのは確定しました。
「あっはい」
「役所で婚姻届を書くときに子どもが何人欲しいか記載し、婚姻届受理証明書が発行されれば、子どもが生まれてくるんだ。なんだか改まって説明すると照れるな。」
……知ってはいましたが、ここまでとは……。なんか泣けてきました。なんの涙なんでしょうコレ。
喜び、悲しみ以外でも涙って出るんですね。
――そして、このピュアな兄さんに、現実を突きつけねばなりません。
「なるほど、でもそれって『できちゃった婚』はどう説明づけるんです?」
「た、たしかに!!!!」
兄さんは膝から崩れ落ち、自身の認識に穴があったことに絶望します。
「――――5時間後にまたきてください。本当の子作りを兄さんに教えてあげますよ」
私は髪を掻き上げ、へたり込む兄さんを背に部屋を出て行きます。
格好付けて出て行きましたが、ここ私の部屋でした。




