兄さんな。合コンに行こうと思うんだ。24
「――――私はこれから『兄さんを立派な一人の男(R-18)』として教育していきます。『チン類股間計画』です!!!」
「な、なんだって……!?」
ヨシノブの尻を揉む手がとまります。
ヨシノブは理解が追いつかない表情をしています。分かります私もです。
なんだよ自分で言っといて『チン類股間計画』って。
「花ちゃん。それは俺と敵になるということを理解しているかい?」
完全にヨシノブは目が血走っています。
「あっ……生意気言ってすみません。勝手に口が動いてたっていうか。ほんと命だけは。やっぱり去勢サイコーつって」
涙ながらに手の平返しし命乞いします。
すると、静かにヨシノブは名残惜しそうに兄さんを背中から下ろし、最後にもう一回尻を揉んでこちらに引き渡してきました。
私はよろけながら、意識がほぼない兄さんに肩を貸します。
「花ちゃん。お互い純を愛するもの同士わかり合えるかと思ったが考えが異なるようだ。だが、合コンで純がズボンを下ろそうとした時、俺は純を止められなかった。純の今後よりも目先の純のおちんちん見たさに負けてしまったんだ。花ちゃんは純の人生を考え目先の欲をとらず、愛する兄に対し暴力を振るってまで守ったのだ。正直、その時点で花ちゃんに俺は負けていたのだ」
「……ヨシノブさん」
「花ちゃん。本当に純の事を考えられているのは君だ。今のところはな。純を頼むよ。立派な男にしてやってくれ!」
「……はい」
「――――純心な純よ……本当に好きだった……!気を失っているお前に言う臆病な俺を許してくれ」
ヨシノブは一筋涙を流していたように見えましたが、暗くてよく見えませんでした。
「では、ヨシノブさんそろそろ」
「あぁ。じゃあ花ちゃん。俺は純が性知識を付けることはもう反対しない。だが、純がどんな性癖に目覚めようと文句はないって言ってたよね?たとえゲイでも……!」
「え……?」
「俺はきっと純に振り返らせてみせる。男の魅力を使ってな……!じゃあ……」
ヨシノブは不敵な笑みを浮かべ去って行きました。
「えぇ……」
私は頭痛を感じながら、兄さんを引きづり、30分かけ帰宅しました。
あーは言いましたけど、これからどうすれば……?




