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休憩所の意味
野営地になる休憩所は森や林の中が基本だ。
理由は夜行性の巨大飛行生物である。
夜行性の巨大飛行生物は、空の高いところから急降下して人や馬などの獲物を襲う。
巨獣除けの結界術式は、竜がいるように周りに錯覚させるものだ。
急降下して飛び込んで来る巨大な生物には効果が薄い。
しかし、森や林の中なら、木が邪魔になって近づきにくくなる。
開けた場所で野営する場合は、沢山の見張りに弓を持たせるか、竜がいるなら可能である。
どうしても、少人数で開けた場所で野営しなければならない場合は、明かりを一切つけてはならない。
巨大飛行生物は明かりめがけて飛び込んでくるからだ。
また、夜目の利く者は、一切明かりを持たないというのもありである。
夜の森も安全ではないが、巨大夜行生物の急降下よりまし。