偏距離恋哀
え?長編はやく続き書けって?
ははは、たまには息抜きも必要でしょう!
(息抜きしすぎな上に投稿してないじゃないか!)
ごめんなさい!頑張って近々あげます!
偏距離恋哀
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拝啓 お父様とお母様
お父様、お母様お久しぶりですね
今年も桜の舞う季節となりました。
いかがお過ごしですか?
私のお屋敷から見える千本桜がとても美しく咲き誇っています。
写真を同封したので見ておいてくださいね
ところでお父様とお母様は桜のどのようなところを美しいとお思いですか?
お屋敷の使用人は「大輪の美しい花が開き、それがまた一瞬で散ってしまうのが美しい」と申しておりました。
私にはよくわかりません…
永遠こそが一番美しいと思うのです。
その美しさを永遠に見ておけるなんて、そんな素晴らしいことは無いと思います。
でも、やはりお父様とお母様も"一瞬"が美しい。
そう仰るのでしょうね。
昔から私と真反対の意見をお持ちでしたもの…
私がしたいと言っても聞き入れてくれない。
あれをやれ、これをやれと次から次へと公務を押し付けて。私の言い分なんてお聞きになりませんでしたね。
ですがお父様お母様
今私はとっても幸せですの。
愛しい愛しい私の"妹"と暮らしているのですから。
ふふ、紺の話がでてきた途端の目の変わりよう
お側で見てみたいです。
大丈夫ですよ。紺の身の安全は私が保証いたしますから。
あら?納得がいかないですか?
私が家を出てから早5年。
そして紺が誘拐されたのも5年前。
怪しまれるのも無理はありませんね
そうです。私が…
と言っても直接手を下したのではありませんが、私の犯行で間違いありません。
警察の方も必死に探していらっしゃる様ですが、無駄です。ここは見つけられませんよ?
私と紺の楽園の邪魔をさせるとお思いで?
この幸せを守るためなら私はなんでも致します。
もう一度言います。
私たちの楽園の邪魔は
"誰にも邪魔はさせない"
よく覚えておいて下さいませ。
ではまた。
来年もお手紙お出しします。
敬具 白牙緋
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そう綴られた手紙とともに写真が2枚入っていた。
1枚は夜空に満開の千本桜が美しく咲き誇っている写真。
もう1枚は
嬉しそうに微笑む緋と
その視線の先には
虚ろな瞳をした紺が写っていた。
そう
彼女は既にこの世の人ではなくなっていた。
拙い文章で申し訳ありません…
よろしければコメントにて感想などお待ちしております。