表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
転生したからって、ざまぁされなくてもいいよね? ~身内との8年間、攻略対象達との3年間の駆け引き~  作者: 鶯埜 餡
9才編『フレデリカ1』

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

10/198

間章1

ある転生者視点です

 『俺』は記憶をたどった。


 『ベアトリーチェ・セレネ』…?


 お茶会に現れた彼女は、確か乙女ゲームの主人公(ヒロイン)だ。しかも、隣にいる男子は確か、ユリウス・デュート――悪役令嬢(スフォルツァ姉妹)の異母弟だ。

 そんな2人を前にして、『前世』の知識がよみがえった。妹に勧められるままにプレイした乙女ゲームの世界。ゲームの名前は忘れたが、悪役令嬢は本当に悪だった。しかし、その悪役令嬢(スフォルツァ姉妹)の片方、姉のアリアも間もなく現れ、2人に驚いていたようだった。はっきり言えば、彼女は驚きを隠しており、周囲の人間は気づいていないようだった。そして、『俺』は気づいてしまった。


 彼女がよく小説に書かれている悪役転生だという事、を。しかも、このゲームの内容を知っている、という事を。


 お茶会がお開きになるころ、思い切った『俺』は彼女(アリア)に接触しようとするも彼女の姿はすでになく、公爵家への伝手がない『俺』にはなす術もなかった。



 その後、社交界を引退したエレノア・スフォルツァ公爵夫人が社交界に復帰するとともに、主人公(ベアトリーチェ)一家と攻略対象(ユリウス)母子を悪役一家(スフォルツァ家)が引き取ったという話が貴族の間で話題になった。『俺』は、それが『誰』の差し金であるのか、なんとなく想像はついた。



 『俺』はこのままいけば、『彼女』とあまり接点はないが、それはそれでつまらない。一時期は悪名高かったが、今はとんでもない才女である『彼女』をぜひとも応援してあげよう。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
fc2ブログ『餡』(番外編などを載せています)
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ