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おっさん(小)と!!  作者: はと
4/5

そのスライムは。

「大丈夫だよモモコちゃん、だから投げて!」

「全然大丈夫じゃないよ!?」

「そんな!?」


ショックを受けるおっさんに私がショックだよ!


木陰にいるスライムが不思議そう(多分)にポヨポヨしている。


「わかったモモコちゃん。おっさん行くよ!」

「おっさーん!?」


何も分かってないよおっさん!?


ピョーン!とおっさんは私の肩から飛び降りると草むらに消えた。


「あわわわ」


おっさんを守らなきゃ!

スライムに食べられちゃう!


スライムもいつの間にか消え、私は手足を地面に着けておっさんを探した。


「おっさんおっさん、ひ、ひ、…ひ~ん!」


邪魔な雑草を引っこ抜き、掻き分けて、おっさんを探し続ける。

視界がボヤける…手足が思うように動かない…


おっさん、どこに行ったの!?


「モモコちゃん?」

「おっさん!?」


おっさんは何故か私の真後ろにいた。


「大丈夫?あぁ、こんなに傷だらけになって…」

「わあァァァァァァおっさーん!?」

「ぷよん!?」


私はおっさんに向かってダイブした。

そしておっさんを力の限り抱き締め、草むらをゴロゴロ転がる。


「ぷよぷよぷよぷよ!?」

「わぁァァァァァァおっさん良かったぁぁぁぁぁ!」

「ぷよーん!」

「…」


 おっさんの鳴き声が、


 お か し い !?


バッと腕の中を見ると…


スライムの中におっさんが、いた。



「…」


「モモコちゃん!?」


私は気絶した。






「」

「ぷよ」

「おっさん昔スライムをテイムしていた事があるんだよ」


フッ、フッ、

ピョン、ピョン、


「」

「ぷよぷよ」

「スライムはね食べ物で進化するんだよ。仲良くなればとっても頼りになるんだよ」


フッフッフッフッフッ

ピョンピョンピョンピョン


「」

「ぷよぷよよよよん!」

「だだだから、みみ見付けて、テイムしたくて、しし心配かけてごめんね、ももモモコちゃん」


ブンブン!ブンブン!

ピョンピョンピョ~ン!


「うわぁぁぁぁぁおっさん返せザコモンスター!?」

「ぷよん!ぷよん!」

「きゃぁー!?」

「うがぁぁぁぁぁ!?」

「ぷ よ ん !!」

「やめて二人とも~!?」


スライムがおっさんを離さない。

むしろ私からおっさんを守ろうとして、逃げ回る。


 何 故 だ !!


こうしてスライムは私達の仲間になった。


が、


私にとってスライムはおっさんを巡るライバルになった。

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