パラレルワールドとスーツの男
俺の名前は、奥田健。
A高校に通っている学力も容姿も普通な高校生である。
そんなある日、突然転機が訪れる。
それは、いつも通り登校していた時。
いつも通っている道にあるはずのない道が…
恐る恐るその道を通った。すると、黒いスーツを着た男がいきなり、「君に頼みがある!このケースに入ってる金を受け取ってくれ‼︎」
そういって男は立ち去り、俺は元の道に戻ってしまった。
ケースを開けると、なんと!!一万円札の束が100枚連なって、札束がびっしりケースの中に入っていた。数えてみるとその額、実に100億円!それを知った瞬間、罪悪感が俺を襲った。見たこともないような大金、いきなりやってきた不審な男。俺はすっかり理解できなかったがとりあえずこの金を使って見ることにした。すると、札束の間に一枚の紙が入っていることに気づいた。中には、この金は現実では使えない。君が通ったあの道の先にあるいわゆるパラレルワールドの金だ。と書いてあった。札束をよ〜く見てみると、一万円札に書いているのは福澤諭吉ではなく、見たこともないような冠を被った男だった。
俺は、なんだよーとケースを投げ捨てた。現実では使えないなら意味ねーじゃん、、、、
そう愚痴を吐いていると、頭の中でいきなり声がした。あのスーツを着た男だ。
そして、説明された。
「君にはこの100億円を使って、この金を30倍の3000億にして返して欲しい。見事、3000億にすれば現実の金の3000億円に交換してやろう。」だが、俺は「お前が3000億稼げばいいだろ、俺には関係ねーよ。第一、学校はどうするんだよ!なんで3000億必要なんだよ、」と口走ってしまった。
スーツの男は、「私にはとある事情があり、組織の人間に追いかけられててお金を稼いでる暇などない。君には才能がある。パラレルワールドでは容姿や頭脳、様々なことが金で取引されているが、君にはそれの比ではないくらいのお金を稼ぐ技術がある。」
最後に、俺は聞いた。
「3000億なんて大金、なんで欲しいんだ?
100億あれば充分だろ!」
そして、男はこう答えた。
「パラレルワールドを買うためだ。見て見たくはないか!沢山の奴隷!食べきれない程の食い物!女とはやり放題!そんな夢の世界に俺は君臨する。協力してはくれないか!」
そして、俺はこれに賛成した。
それを聞いて、男は色々説明をした。
とりあえず、奴隷商店へ行き奴隷を買え、俺の仲間が売られている。ジョイという名前だ。後はそいつから聞いてくれ。そういって、男は消えた。
ひとまず、俺は帰って両親に高校をやめて事業をすると一言いって、家を出た。
そして、あの道へと入った。
一人の高校生、奥田健の3000億達成への夢の第一歩だ!