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第二十一話

 一通り混乱が終わった後、神からしっかりとした説明を受けた。

なんでもこの世界は、神々が様々な実験を行うために作られた世界で、

抽選に負けた地球の神が基本を作ったために、新たに一から作るのが

面倒で、地球がベースになっているんだそうだ。

……いや、もう少しオブラートに包むとか、言い回し変えるとか……

ただ、それだけだと実験要素が足りないからと、魔法や神を

パワーアップキッドで実装したんだそうな。

魔法を使う能力値なんて用意されてないから、つじつま合わせるのに

苦労したとか。

いや、今それを言われても。


 で、俺を実験体としたプロジェクトの目的は、人はどこまで運命に

抵抗するかだったそうだ。

この世界に夢で迷い込んだ経験のある同人作家が作ったゲームを

舞台として、一番冷遇されているテオを実験体に選定。

神が作った記憶を適当に流し込んでできたのが、俺と言うわけ。

あんまり論理的にやると、かえって不自然になりやすいから、

ファジーに作ったと。

ただ、赤ん坊の時から人格が目覚めたのは想定外で、元々の計画では、

十三歳になって学園入学不可がほぼ確定したところから実験開始だったそうな。

こういうのは、加減が難しいとのことだが、心底、加減に失敗されて

よかったと思う。


 だが、腕立て伏せとか、魔法の本を真剣に読む幼児とか、現地の人に

刺激が強すぎるので、敢えて見せないように隠したとのこと。

俺が幼児の頃、うまく行動できたのは、神のサポートが大きかったそうな。

文字や魔法の勉強にしても、本来なら教えてくれる人もいないのに無理と

言われ、今更ながらチートで覚えていたのだと、自覚する。

よくぞ、始めた時期がチートなだけだなんて言えたもんだよ。


 もっとも、継続的に歪まされている場にいる人達がその影響を

受けないわけがない。

その歪みが最大になった時、アルの精神が地球の歪みに共鳴、精神交換が

発生してしまった。

その対象が茜だった理由は、同人ゲーム『光輝くアマス』に関わる者で、

最も歪んでいたからとのこと。

神は、自発的にここまで歪めるのは奇跡、と言って褒め称え茜にその秘訣を

質問していた。

いやまあ、うんと、なんだろう。

茜、頑張れ。


 神の意思を推し量ることは難しいとは言うけど、実は引っ掻き回された

愚痴だったんじゃないか、と考えてしまうのは……コホン。



 これからについて聞かれた。

茜とアルが元に戻るのはともかくとして、その後をどうするかと。

アルは社会的信用を粉々にされ、茜はやおい仲間からは絶縁され、

即売会には出入り禁止になったそうな。

アルが同性愛への嫌悪をむき出しにした結果だと言うことで、互いに

両成敗が成立すると。

……それ、アルの責任にするのは、どうなんだろう。

神の論理はわからない。



 このまま悲惨な結末になるのを避けたいなら、本来の実験を行うために、

俺が覚醒して今まで過ごしたこともなかったことにするしかないと

宣告された。

俺の無茶を隠すための歪みによって発生したことだから、今回の

精神交換だけをなかったことにはできないと。


 俺は今まで、頑張って地位や実力を積み上げてきたつもりだ。

だが、神はそれを無効にしない限り、アルや茜を救うことはできない

という。


 アルが救わなければ、俺を含めたカッパドキウス一族が断罪される

可能性もあるのが複雑だ。

いくら助命嘆願をしてもらえる可能性があるとはいえ、同性愛の悪魔に

憑かれたとなれば、連座の対象を免れなくてもおかしくない。

だからと言って、今を捨てるのも……


 悩む。


「私は君がどちらを選択しても構わない。無論本来の実験ができるに

越したことはないが、このままのサンプルでも良いデータではあるからね」

 神、本音駄々漏れすぎるのは……もはや、何も言うまい。

神にとって俺は、その程度の存在なんだろう。


 ただそれを聞いて、決意が定まり、答えを口にする。

俺の答えは……

感想にありました幼少期の勉強に無理があるという指摘をネタにさせて

いただきました。

確かに無理があると思いますので、後付けで消化しました。

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