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偏屈さんと一緒  作者: ロッカ
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1-7 決心は固いです

知らぬところで妬みを買ったモモコは、近頃深刻な悩みを抱えていた。


1週間ほど前、いつものようにテンレイにご飯をあ~んされていると(食べるのがへったクソなので。だからといってこれはやりすぎだとモモコは思う。つか恥ずかしい)

フラっとホクガンがやってきた。


何やってんのお前ら的な顔をしたので思わず身構えたモモコだったが、テンレイに何かの書類を見せて質問し始めたので、珍しく仕事のことだとおもわれる。


ホクガンはたまにこうやって自ら動くクセがあり、これもまた補佐官2人の悩みであった。


テンレイがそれに答えて、またホクガンが質問して・・というやり取りがしばらく続いた後

納得したホクガンがドアに向かい、モモコがホッとしたその時!


ホクガンはっ!!


「しかしそいつ太ったな。」


爆弾を落として帰って行った。


・・爆心地はおそろしいほどの静寂に包まれたという。



その後 石化したモモコを


「そ そんなんでもないわよコモモ。お兄様ってほら、目が穢れているから(ひどっ!)

よく見えてないのよ。そ それに猫は デ・・ふっくらとしていたほうがかわいいと思うわ!」


必死に慰めるテンレイの姿があった。


(やっぱり・・・やっぱりね。最近お腹のあたりがヤバいなぁと思っていたのよ。テンレイさんもきっとわかってたんだろうな。お洋服のほうも若干キツかったし)


気にしていた事をズバリ指摘され モモコは激しくショックを受け、落ち込んだ。


(こうなったら・・やるしかない アレを・・!)


食事の時いちいちカロリーを気にしたり、万歩計つけてウォーキングしたり、夜8時以降は食べないようにしたり、・・・ようはダイエットである。


(う~ん ご飯は薄味でそんなにカロリー高くなさそう。あとはおやつを我慢して・・)


モモコ 現代の女の子らしくケーキやスナック菓子やジュースの類が大好きである。

しかしさすがにこの世界にもスナック菓子はなく、あったとしても猫にはやらないだろう。

でもケーキやクッキーなどはあったのでたまに食べていた。

そしてなにより モモコの至宝、モモコの世界の中心、これさえやっとれば気分は上々の

モモコの大好物 チョコレート様もあった。


他国との交流も盛んなドミニオンには貿易品も大量に流通しており、総所にも出回ってくる。

テンレイが管理する奥はそれらもさばいて他の部に届けることをしていた。

なので仕事柄 チョコレートも当然手に入る。


こちらの世界にきた当初はこれでチョコともお別れかと暗澹としていたのだが、翌日テンレイが食べているのを目撃、必死のアピールの末、一日 粒二個まで とのお許しがでた。


(チョコもやめるか・・ううん一粒までなら・・う~ん)


激しい葛藤の結果、きっぱりやめることにした。


(最大の原因はこれだな運動不足、間違いない。)


テンレイは基本モモコを部屋の外を単独で歩かせない。

部屋の中では放し飼いだがお茶会などのお呼ばれに行く時は必ず抱っこ。もしくはキャリーで運ぶ。


モモコは猫だが中身は猫ではないので猫用のおもちゃには見向きもしない。

というよりは困る。

20歳の仮にも大人がそれで遊べる気になったら問題があるようなないような。


とにかく、運動らしい運動をしてなかった。


(よし!走ろう!)


テンレイの部屋は広い。

寝室、ウォークインクローゼット、居間、応接間、簡潔なキッチンルームなどが回遊できる造りになっている。


そこをモモコは走った。


しかしテンレイに何事かというふうに見られたので、(ぐうたらしていた飼い猫が急に部屋をぐるぐる走り始めたら当然であろう)なるべく不在を狙って走った。


だが思うように成果がでない。


これは走る距離が足りないのではないか。


猫の体では腹筋はおろか、腕立て伏せもできない。やってできないことはないかもしれんが、

万が一テンレイに見つかったら医者行きであろう。


大騒ぎは勘弁してくれ。ただやせたいだけなのだ。


(もっと走りたい。でも空間がない。やせない。またホクガン(呼び捨て)にバカにされる。ムカツク。)


途中なんか入ったが、とりあえずダイエットは行き詰まった。


モモコはピンクつってもうっすらな程度。白がややかってる感じです。


訂正箇所を報告させて貰いますー!

モモコの好物にチョコレートとありますが、本来猫は食べません!そして有害でもあります!リアルの猫さんには絶対上げないで下さい!削除しようと思ったんですがもうこういう設定で今更動かすのも・・・本当無知ですいません・・・反省します。申し訳ありませんでした。

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