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偏屈さんと一緒  作者: ロッカ
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1-6 とりあえず平穏?です

そんなこんなで3か月が過ぎそれなりに猫として順応し、コモモという名前をもらい(ピンクだから。桃に。あと小さいから。)、テンレイとも仲良く・・・


「コモモ~見てみてカワイイでしょ これ。」レースがふんだんについた猫用の服を持ってきた。


「お揃いの帽子もあるのよー」これまたレースの・・・


していた。


奥の職員の皆さんからもかわいがられ、


「テンレイさん、こっちもよくありません?」こちらはチャイナ風の猫用の服。


「あら コモモちゃんにはこっちの方が似合うと思うわ!ねぇテンレイさん!」セーラー風。猫用。


「迷っちゃいますねぇ。こんなものも作ってみました。」魚の着ぐるみ風。猫用。


総所の制服のデザインや縫製をしている服飾専門の方々もモモコ用に猫用の服を作ってくる。


「テンレイさん、コモモちゃんって生魚 無理でしたよね。ムニエルにしてみました。もちろん薄味です。」

総所の胃袋を預かる厨房の方々も猫なのに猫の好む食材を食べないモモコのために特別メニューを作ってくる。


「テンレイさぁん 今度コモモちゃんをかこんでお茶会しません?」事務管理部の方々。


「コモモ!今日もかわいいねぇ。」清掃管理部の方々。


「なごむわ~。癒される。」メイドの方々。


とにかく奥全体でかわいがっていた。


(なんか猫も悪くないような気がしてきたなぁ。ムフフ 。生まれ変わったと思えばいいかな。ご飯も薄味だけど逆に素材のおいしさを堪能できるっていうかおいしいし。これ以上太らないように気をつけないと。)


モモコ 人間時代? の時もちょっと丸かった。

あと3キロ減ったら!二の腕もうちょっと細く!太もも3センチどうにかならないか!という感じで。

なので、今のいたれりつくせりはありがたいんだが・・・という具合だ。


(でも着せ替えは正直キツイ。)




そんな皆のアイドル(失笑)モモコを180度違う冷たい視線で見るものがいた。


テンレイの補佐官 リンドウ・オゼロである。ちなみに男性。

奥は仕事柄女性が多いが、男性も数は少ないが在籍している。


そんなことより、彼はこのところ不愉快な思いをしていた。


理由は上司の豹変にある。


前までは奥のこれからのことを論じたり、お昼休みにはお茶を飲んだり、手作りの菓子をもらったり、仕事が終わった後も楽しくおしゃべりに盛り上がったりして過ごしていたのに、それらが一切なくなってしまったのである。

お前 最初の論じる~以外は全部遊んでるじゃねーかなどと言ってはいけない。


上司は最近飼いだしたペットに夢中で、仕事以外の時間は全てその憎いペットにあてるようになり、


リンドウが、


「テンレイさん、新しいお茶が入ったんですよ。これからご一緒にどうです?」


と誘うも、


「ごめんなさいね~コモモに似合うリボンがお店から届いたからちょっと合わせてくるわ。」


となる始末。


おまけに奥の女性からもちやほやされまくりなんてうらやましいっ!

僕もテンレイさんと着せ替えごっこしたり、ご飯をあ~んされたり、みんなから今日もかわいいね!って言われたいのにっ!



要するにやきもちである。


また変なキャラでました☆

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