番外編 ツンデレさんと一緒
お気に入り登録1000件突破記念の番外編です。
時候はレセプション3日目の昼、ダイス考案の犬のレース会場にて。
レセプション3日目の昼。
モモコは食い下がるもガツクの眼光に敗北したエルヴィを気の毒そうに見送った。そこへ
ーただいまから軍用犬種による第一レースが始まります・・・・繰り返します・・・-
場内アナウンスが響き渡る。
モモコはハッとした。
(あっ!これショウさんが出るヤツだ!応援しないと!)
ソワソワと辺りを見渡すモモコに、ショウがレースに出る事を思い出したガツクは
「ショウを応援したいのか?・・・・・まあいいだろう。ホクガンからも呼ばれたしな。(←シカトする気だった人)」
俺様発言をして、レースが最もよく見える貴賓席へと向かった。
貴賓席ではホクガンを中心に友好国の代表団が歓談しながらレースを楽しんでいた。
レースの指揮系統を任されているダイスは本部の方に詰めており、ここにはいない。
ホクガンはゼレンが抜け、ガツクの暴走 (ホクガンが恐れていた通り・・・まあガツくの圧倒的な力やドミニオンの迅速的な行動、結束力を他国に充分示されたのでチャラとする)に引き気味の他国の皆さんを和ませ、リラックスさせ、尚且つ楽しませようと珍しく、本当~に珍しく仕事をしていた。
「ガツクではないか。おお、モモコも一緒か。」
ガツクとモモコを目ざとく見つけ、声を掛けたワイズムにモモコと二人きりでレースを観戦しようとしていたガツクは眉間に皺を寄せたが、無視するわけにもいかず仕方なく代表団に近づいた。が、申し訳程度の礼をすると後はモモコにレースを見せようと皆に背を向けた。
・・・・・・・・・・・・・・・・。
・・・あれ?
モモコは一瞬?となったがハッと我に返り急いでガツクに注意した。
「にゃ!みゃうお!ふぎぎ!(こ、こらガツクさん!何その態度!皆さんに失礼でしょ!)」
自分に向き直り、胸に前足を置いてにゃーにゃーと鼻に皺を寄せて鳴くモモコに口元が緩んだガツク。
だがモモコ言わんとすることがわかると顔を顰め、逡巡してから再度代表団に向き直った。(代表団の皆さんはガツクのただでさえ恐ろしい顔が険悪になったのを見て別にこっちを気にしなくていいです・・・むしろ向かないで下さいと思った)
が、ガツクの不機嫌そうな悪人面を何とも思わないワイズムは
「ガツク、プリシラを覚えておるか?わしらの飼い犬だ。」
気軽に話しかけると、傍らに座っている輝く白毛のしなやかな肢体の犬を指し示した。
「・・・・・・・・・・・・・・・・いいえ。」
ガツクはべリアルの謁見室でワイズムとコロナに拝謁した事や、はたまた帝国軍施設でベントを完膚なきまでに叩き潰した事まで思い出したが、プリシラの事は全く覚えていなかった。
その時プリシラがいなかったのではない。今のように王の足元に優雅に座っていたり、王とガツクが庭をそぞろ歩きながら議論していた時も王の側につかず離れず一緒に歩いていたのだが・・・・動物や植物にまったく関心のないガツクの眼中に入っていなかった。
「やれやれ・・・まあよい。猫と犬の間柄ではあるが、モモコもプリシラも賢い奴らじゃて諍う事もあるまい。が、気をつけるように。」
今初めて目にしました的に返答したガツクに苦笑しながら王は周囲に注意を促すと、ホクガンが(急いで)提供した話題に混じった。
ガツクはジロリとプリシラを見下ろした。そして、
(モモコに何かしたら・・・たとえ王の飼い犬であろうと八つ裂きにしてやるからな)
と剣呑な目からプリシラに向けて物騒なメッセージを放った。
接待ぃー!
という叫び声が遠く離れたテンレイや本部席にいるダイスから聞こえるような気がする。そして
(俺、何でコイツ呼んじまったんだろう・・・)
魔王を召喚してしまい、すぐ側でソレを目のあたりにしなければならないホクガン。
ガツクさん・・・・
モモコもプリシラの態度がショウと同じように委縮したのを見て、ガツクに呆れたような視線を向ける。
そしてガツクの腕から抜け出すと、プリシラの前にトンと着地した。
ガツクは「!」となったがワイズムに呼ばれ、迷ったが、結局険悪な顔で話に混ざった。
日頃の罰が当たったかのようなホクガンの苦難は続く。
[プリシラさん、初めましてモモコです。]
プリシラはモモコにビクッとして、モモコより遥かに大きい優美な体を縮めながら怖々と、か細いながらも挨拶を返した。
[・・・・初めましてモモコさん。プリシラと申します。]
モモコはプリシラの反応にガツクさんが怯えさせたか!どうしよう!と慌てて話しかけた。
[あああの!プリシラさん大丈夫ですから!ガツクさんが言った事なんて気にしな・・・気になるかもしれないけど気にしないで下さい!じゃなくて!私が絶対そんな事させませんから!誓いますから!]
プリシラはモモコのテンパッたもの言いに目をパチクリしていたが、やがて上品そうにくすりと笑うと、
[・・・どうか気にしないで、モモコさん。わたくし、人見知りする性質で・・・いつもこんな感じですの]
優しげに目を細めながらモモコを宥めた。
モモコはホッとしつつ話題作りに共通の知り合いの名前を出した。
[プリシラさんはショウさんを知っていますよね?私いつもお世話になってて・・・・アレ?]
モモコはショウの名前を出した途端、首をすくめたプリシラに?となった。
[・・・あの・・・なんかまずいこと言いました?ショウさんとお友達・・・じゃない・・・んですか?]
プリシラは俯いた顔を力なく振るとか細い声で
[知ってはいますわ・・・あの方を。でも友人かと言われれば残念ながら・・・わたくし、あの方に嫌われてますから。]
はい!?
モモコは、自分がズバーリ プリシラがショウの好いた相手だと見抜いた時のショウの慌てぶりを思い出し、目の前の悲嘆にくれる貴婦人のようなプリシラを見た。
[えっと、そんな事ないと思いますよ?えーと、少なくとも嫌われてはいないと思います。]
それどころかめちゃくちゃ好かれてますよ?あんなショウさん見た事ないですから!
プリシラはその大きな瞳を潤ませながらモモコにとつとつと語る。
[モモコさんにそう言ってもらえるのは大変嬉しく思いますわ。ですけど・・・あの方とはここドミニオンやべリアルで何度かお会いした事がありますが・・・いつもわたくしを怒鳴りつけるか無視するか、手厳しいお小言を言われるんです・・・嫌われてるんですわ・・・わたくしのような愛玩化されたボルゾイなぞあの方のような軍用犬から見たら卑しくて腹立たしいのでしょう。]
(う~ん・・・確かに真面目だし厳しいところもあるかもしんないけど、愛玩動物とかにこだわる犬じゃないと思うけどなぁ)
プリシラの語るショウはモモコの知っているショウとはいまいち印象が異なる。納得いかないモモコは具体的にどんな態度なのか聞いてみた。
[そうですわね・・・去年、ドミニオンを訪れた時の事です。歓迎する・・・様な感じではありませんが言葉だけはくれたあの方に挨拶を返したときのことです・・・・]
プリシラはイライラしたように顔を顰めて立つショウの前で、震える足をなんとか真っ直ぐにしようと懸命に力を入れた。
ショウの朗々とした低い声が言葉を放る。
[遠路はるばる御苦労じゃったのう。ようこそドミニオンへ。歓迎するぞプリシラよ。]
プリシラはつい俯きになりがちな顔を上げてショウの黒い目を勇気を出して見つめ挨拶を返した。
[・・・ありがとうございます。風光明美なドミニオンをまた訪れる事が出来て幸いですわ。ショウ様もお変わりなく・・・嬉しいです。]
プリシラは最後なんとか怯えずに笑顔になれた。
ところが。
[ふ、ふん!お前の様な軟弱モノに言われても嬉しくもなんともないわ!わ、わしはな!お前の美しい毛並みや優しげの声を聞けて嬉しいなどとは思っちょらんからな!か、勘違いするんじゃねぇ!]
プリシラはドミニオンを訪れる日にちが決まった時から考えていた挨拶を、全否定されて泣きたくなったがぐっとこらえて震える声で謝った。
[・・・申し訳ありません・・・・そうですわね、わたくしのような犬などが・・・出過ぎた事をしてしまいました。お許し下さいませ。]
そう言って二度とショウの事を見なかった。
それツンデレーー!!!!
モモコは心の中で絶叫した。
(ちょおおっとぉぉ!!意外や意外!!ショウさんがツンデレだったなんて!)
[ほ、他には?]
プリシラは思い出すのもつらそうに、一緒に連れ立って行動する時も
[し、仕事なんじゃからな!お前といれて嬉しいなどとは思っちょらんからな!]
と言われた事や、出された食事が苦手な食材であったため、でも残したら失礼だし・・・と困っていたのを、黙って隣で食事をしていたショウがいきなり身を乗り出してそれをパクッと片付けた。それを驚きと感謝の眼差しで見つめるプリシラに
[こ、この魚が食べたかっただけじゃ!お前が困っていたからじゃねえぞ!か、感謝されても嬉しくないんじゃ!]
プリシラがなんにも言ってないのに一気に言うと後はフン!とそっぽをむかれた事を話した。
わかりやすっっ!!!!
モモコはまた心の中でツッコミをいれた。
(おいおい!おいおいおい!ベタ過ぎだろ!こてこてのツンデレじゃんか!ていうかプリシラさんも鈍すぎ!・・・う~ん、プリシラさんみたいなタイプにはツンデレは逆効果なんだけどなぁ・・・でもショウさんもわざとじゃないんだろうし・・・厄介だな)
鈍いのはお前だ。
そしてガツクはツンデレどころかさらに上位のヤンデレだ。奴こそ真の厄介。
自分のことは棚に上げ、そして将来、ザ☆厄介に対峙する事になるのを知らないモモコは心の中でツッコミまくる。
ごほん。
[プリシラさんはさあ・・・ショウさんの事どう思ってるの?嫌いなの?]
モモコは得意のズバーリで聞いてみた。
プリシラは考えるように小首を傾げたが、やがてゆるく首を振った。
[嫌い・・・ではないと思います・・・たぶん苦手なんだと思いますわ。あの方の様なタイプは周りにはいないので・・・どう言えばどう行動すればいいのかいつも困ってしまうんです。]
苦笑するように上品に首を傾げるプリシラにモモコは
(かわい~い~!ショウさんが好きになっちゃうのも無理はないね!)
その後気まずくなってきたのでショウの話題から逸れ、べリアルの事などあれやこれやと話しているうちにプリシラの上品な物腰、その優しく穏やかな人柄 (犬柄?)にモモコはプリシラが大好きになった。それと同時に大好きな二匹がこのまま・・・というのもすごく残念な気もしてきた。
明日にはプリシラは帰ってしまうのだ、遠いべリアルへ。
(どうにかなんないかなぁ~)
そんなモモコの耳に、軍用犬による最終レースが行われるアナウンスが聞こえてきた。
と、決勝に残ったショウの名も流れてきた。
(あっ!そうだ!)
[ねえ、プリシラさん。]
[なにかしらモモコ。]
プリシラはおっとりと返事をした。(プリシラはどうしても敬称をつけないで欲しいというモモコのお願いに快く承諾した)
[次さあ、ショウさんが出るレースなんだよ。]
[・・・ええ・・・そうね。]
それはプリシラにも聞こえていたが・・・
[一緒に応援しようよ!ショウさん絶対喜ぶって!]
プリシラは突然のモモコの提案に驚くと同時に、自分が応援などをして嫌そうに顔を顰めるショウが想像でき顔を曇らせた。
[せっかくのお誘いだけれど・・・ショウ様は喜ばないと思うわ。それどころか迷惑がられると思うの。]
[そんなことぜっっったいない!・・・ああ!!スタートしたぁ!!ほら早く!]
プリシラはモモコの勢いに引っ張られるように貴賓席の前へと走った。
(その時ガツクは急に最前列に走ったモモコを見て追いかけようとしたのだがそこへエルヴィの邪魔 (しつこいけどしているつもりはない)が入り足止めされた。この時ガツクの脳内でエルヴィはしつこくて面倒な奴と認定され、今後無視する事に決定)
もう犬たちの集団は第一コーナーを廻り、もうこっちへと差しかかろうとしている。
[あー!ショウさんいたぁ!ショウさんがんばれー!]
ショウは遠目からもはっきりとわかるピンク色のモモコと隣にいる真っ白な犬を信じられない様に見た。
(モモコめ・・・余計なちょっかいを出しおってからに・・・)
ぐふふ・・・と含み笑いをするモモコが目に浮かぶようだ。
ショウは一瞬顔を顰めたがすぐにニヤリと笑ってさらに加速した。
[ショウさん1位とっちゃえー!ほらプリシラさんも声出す!]
[う・・・が、頑張って下さい]
[そんなんじゃ聞こえないよ!もっと大きな声で!]
[頑張って・・・!]
[まだまだ!あっ!ショウさんきたぁ!早く!]
[・・・・・・頑張って!]
[もうちょい!あああー!通り過ぎるよ!]
瞬間。
プリシラはショウと目があったような気がした。
[頑張って!ショウ様!]
プリシラは慎みも忘れて自身が出せるありったけの声でショウに声援を送った。
それを後ろ背に聞いたショウは顔を引き締め、最後の追い込みをかけた。
[・・・やったー!!ショウさん1位だよ!やったねプリシラさん!]
モモコのはしゃぐ声をぼんやりと聞きながらプリシラは
(ショウ様と目が合った様な気がしたけれど・・・気のせいでしょうね。あの方がわたくしなんか見るはずないでしょうし・・・)
これまたぼんやりと頷いた。
全レースが終了し、夜を待って舞踏会が始まった。
プリシラは舞踏会会場の庭で優雅な肢体を地面に横たえていた。
国王夫妻のお伴をして会場を訪れていたのだが、あまりの人の多さに酔ってしまったのか次第に景色がグルグル廻り出した。ちょっとぐったりしているプリシラを見、気を廻したコロナ妃に「しばらく外でゆっくりしてらっしゃい」と優しい手で頭を軽く撫でられ、申し訳ない気持になりながらもありがたく甘える事にした。
プリシラが趣向を凝らした美しい庭で夜風に当たっていると
[プリシラ。]
己の名を呼ぶ低い声が聞こえた。
プリシラが声のした方を見るとショウが立っていた。
[ショウ様。]
ショウはプリシラがびっくりした様に慌てて姿勢を正すのを見て、己はこれほどまでにプリシラを緊張させていたのかと苦笑した。
(モモコの言った通りじゃのう。プリシラにはすまん事をした。)
”ショウさん!好きな相手の前だから照れちゃうのはわかるけどプリシラさんはデリケートなんだからね!プリシラさん、ショウさんから嫌われてるって思っているよ!男ならそんな思いさせちゃダメじゃん!今日中に誤解を解いてきてよ!明日には帰っちゃうんだからね!絶対だよ!”
自分よりずっと小さなピンクの猫が難しい顔をして説教する姿は微笑ましいモノがあったが、モモコの言う事は日頃自分が反省していた事だったので、薄々わかってはいたのだがやはり衝撃的であった。
ショウは緊張気味に自分を見るプリシラを見てため息をついた。それもまたプリシラを追いこんでいる事に気づくと
[あ、のなあプリシラ。]
なるべく緊張させないように自分は緊張しながら話しかける。
一方のプリシラは硬直した。
(やっぱり・・・やっぱり迷惑だったんだわ・・・どうしよう・・・ショウ様に謝らなければ。)
二匹は同時に声を発した。
[お前の事を・・・嫌っとるんではない。]
[申し訳ありません!]
ん? え?
二匹はきょとんと互いの顔を見ていたが、ショウはいち早く立ち直り咳払いすると、もう一度プリシラに向けた。
[ワシはの・・・お前さんの事を嫌っとるんではない・・・むしろそのう・・・す、好き・・・なんじゃ。]
ドガガッ!!・・・・・・・ガラガラガラ・・・・
その時、ショウの声にかぶさるように(不吉な)何かの破壊音が聞こえた。
[・・・ショウ様、今の音聞こえまして?]
何かあったのかしらと、破壊音がした方を優美な首を伸ばして見やるプリシラ。
そしてどうやらなんでもないようだとわかると、再びショウに向き直った。
もちろんショウには聞こえたし、気にはなったが今はそれどころではない。
[あの・・・ショウ様?・・・先程の言葉が本当なら、わたくしの声援は迷惑ではなかったのですか?]
プリシラが上目づかいにショウを見る。
ドキンドキンドキン・・・
ショウの胸がうるさいほど高鳴る。
[・・・迷惑ではない・・・気恥ずかしいがの。・・・それでそのう・・・さっき言った言葉じゃが。]
プリシラは恥ずかしそうに、だが嬉しそうに顔を綻ばして頷いた。
[・・・嬉しいです・・・。]
な、何ィ!?ほ、本当かプリシラ!
信じられないと言った面持ちでプリシラを凝視したショウは・・・・
[嫌われてない事がわかって本当に嬉しいです・・・これからはお友達として仲良くなれますね。]
極度の緊張の反動からか地面にしゃがむほど脱力した。
生涯一度の勇気をだしての告白だったが、あいにくその時、何かを破壊するもの凄い音(間違いなくアレ)が辺りに響き渡り、肝心の「好き」の部分はプリシラには全然聞こえなかった。
[・・・あの・・・実はですねショウ様。・・・ショウ様の最後の方の言葉、聞こえなかったのですけど・・・もう一度お聞かせ願います?]
ショウはなんとか地面にめり込みそうになる体を起こした。
[いや・・・もうええんじゃ、たいした事では・・・たいした事では・・・ハァ・・・ないからのう。]
その背中にはひどい哀愁がただよっていたとかいないとか。
翌朝、事の次第を聞きに来たモモコに力なくショウは報告した。
問題の部分は省いた。
モモコの責任・・・ではないし、今さら言っても・・・なので。が、
[そっかぁ。そうだよね、まずは友達からだよね。誤解が解けてよかったね、ショウさん。]
満面の笑みで素直に喜ぶモモコにショウは
(・・・フフ。そうじゃのう、それだけでも良しとするか)
少しだけ気を取り直した。
[ほれ、ガツク大将が呼んどるぞ。早う行け。]
[うん。待たねショウさん!]
[ああ。]
モモコはガツクに駆けより、ショウと話し込んでいたのが気に食わないのか不機嫌そうに顔を顰める大男をちょっと考え込んで見上げた。
(ガツクさんがツンデレだったらどんなんだろ?・・・・・・・・・・・怖っ!!)
あまりにリアルに想像してしまい、それに恐怖した。
(この顔と雰囲気でツンデレだったら怖すぎだよ!ガツクさんがツンデレじゃなくてよかった~・・・って、まああたしにするんじゃないんだろうけど)
では、誰にするんだろう?そう考えた時点でガツクが誰かにツンデレする場面が浮かび、昨夜の嫌な感じが再び沸いてきたモモコはやめやめ!と自分にストップをかけ、
「どうした?・・・ショウに何か言われたのか?」
不穏な空気を纏いだしたガツクにもストップをかけた。
心配するなモモコ。
奴はツンデレじゃない。
それよりも も~~っと厄介なヤンデレだ。
初の番外編いかがでしたでしょうか?
いやぁ~こんな稚拙な小説をお気に入り登録して下さる皆々様へ、また、見に来て下さった方へのほんの感謝の気持ちです。
次回から急展開を迎える『偏屈さんと一緒』にご期待下さい!
・・・次回はもうちょい早く出せるようにします・・・
溢れんばかりの感謝をこの場にて!