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偏屈さんと一緒  作者: ロッカ
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1-1 落ちてきました

「・・・ゃあああああああ!!」



澄み切った青い空 遥か上空から声が降ってくる。


「みぎゃあああああああああ!!!」


しかも聞くに耐えられない奇声で。


ここはドミニオン自治領国、「奥」と呼ばれる総務の要。その中庭。

そしてさらにその中心にある、いつも人々に涼しさや癒しを与えてくれる噴水にソレは落ちた。

ドバッシャァアアン!!という音に何事だと注目する人々。

その目にじたばたと水面を激しくゆらす、たぶん生物が映った。すぐさま近くにいた男性が拾い上げ、ゲエゲエするそれを目の高さまでもちあげしげしげとよく見る。


「へぇ・・・こりゃ珍しい。”猫”だ」


この世界で猫は大変珍しい生き物だった。



プロローグ。

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