幕間~プレイ初日~
<FWO>の世界から現実に戻ってきた。ゲームを始めたときもそうだったけど、身体に違和感は全くない。技術の進歩ってすごい。
「ごはんもう少しでできるからお箸並べてもらえる?」
晩御飯を用意していると居間に入ってきたお姉ちゃん(静香)にそう話しかける。
「いつもありがとねえ。お姉ちゃんのお嫁さんに欲しいわ~」
などと冗談を言いながら箸やお茶をテーブルに並べてくれる。よし、できた。
今日はホウレンソウの卵とじと鮭の塩焼き、それとお味噌汁。できた夕飯を並べて席に着く。
「いただきます」
「いただきます」
手を合わせていただきます。うん、うまくできた。
「それでミィちゃん、<FWO>はどうだった?」
早く聞きたくてうずうずしてたお姉ちゃんは早速聞いてくる。
「すごいね。まるでほんとにいるみたいだった」
「だよねえ~。私も感動して最初は飛び跳ねたもん」
「お姉ちゃんならやりそうだね。目に浮かぶ」
卵とじにコショウ入れすぎたかな。ちょっと辛い。
「でさでさ、ゲーム酔いはどうだった?大丈夫そう?」
「そういえば酔わなかったかも。それに次プレイするの楽しみにしてた」
「やった!じゃあ続けてくれるんだ?」
「そうだねえ。私でも遊べるしそのつもりだよ。楽しかったしね」
鮭もおいしい。皮もパリパリに焼けたしこれは大成功だね。
「よかった~~~。勧めたのは私だけどゲーム酔いひどかったらどうしようかと思ってたんだよね~。でもダイブ型だから身体が動くわけじゃないから大丈夫かな~ってやってもらってよかった!これで明日からも遊べるね!」
「どうどう。落ち着いてご飯たべよ」
お姉ちゃんなりに心配してくれてたのかな?
夕食を終えて入浴も済ませて自室に戻る。
そういえば、街のNPCの対応凄かったよね。公式サイトよく見てなかったから見てみよっと。そう思って公式サイトのゲームについての説明を眺める。ふむふむなるほど。
NPCの挙動は専用の人格AIによって形成されていて、ほぼリアルタイムでのやり取りが可能になっているらしい。それだけじゃなくてやり取りを通じて少しづつ友好度のような数値が変化していって、高くなると特別なクエストが受けられたり値引きなどの特典がもらえ、低くなると逆に値上げされたり乱暴な振る舞いをし続けると会話を拒否されたり場合によっては指名手配されて衛兵さんに逮捕されてしまうのだとか。逮捕されるとどうなるかは書かれてなかったけど知らなくてもいいかな。そんなことするつもりないし。
公式サイトを見ていたら結構時間が経っていたのでログインせずそのまま寝る準備をはじめる。
次のログインを楽しみにしながら、気づけば眠っていたのだった。
ホウレンソウの卵とじっておいしいですよね。




