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<第十五話>激しさを増す戦火

 グアムで二人の米軍兵士を収容した「氷川丸」は思わぬ事態に驚きつつも冷静に本来の任務を遂行。同地での患者受け入れと乗組員の休養上陸を行い、サイパンを経由して四月五日、横須賀へと帰還した。


 横須賀で南方から収容した負傷兵とグアムで捕虜とした米軍兵士を海軍病院に引き渡した「氷川丸」は、整備と補修のため生まれ故郷の横浜船渠に入渠した。


 南方での行動はやはり船体に幾分かの負担を強いるらしく、細かな損傷が見受けられた。それらの修理を行いつつ、「氷川丸」は暫しの休息をとっていた。


 「ふぅ・・・」


 船倉の二番ハッチの上に腰掛けながら、氷川丸は空を仰いでいた。彼女が入渠しているドックには屋根が無いため、空がよく見える。


 所々に白い雲の見える青空はトラックやラバウルのものとは少し違うように見える。どこがという訳ではないのだが、何というか、日本の空の方がほっとできる感じがした。やっぱり、自分の祖国だからだろう。加えて、彼女が今いるのは生まれ故郷の横浜だ。氷川丸にとっては、これ以上なく安心できる環境だ。


 一つ難点を挙げるとすれば、ここに雄人がいない事だった。船が整備中の現在、彼は船を降りている。恐らく、また乗組員総出の氷川神社参りに赴いているはずだ。前回のように居残り役を押し付けられなければ良いが――


 ウウウゥゥゥッッ!!


 「っ!!」


 突如鳴り響いた甲高いサイレン音に氷川丸は飛び上がる。一瞬、何が起きたか分からなかった氷川丸だったが、すぐにその意味するものに思い当たった。


 「空襲・・・警報・・・?」


 信じられないといった表情で氷川丸は呟く。開戦以来、破竹の勢いで進撃を続ける日本軍は各地で敵を撃破している。今や東南アジアの大半は日本の手中に収まっている。そうした圧倒的有利な状況下で、日本本土、それも首都圏が爆撃されるなんて想像できなかった。


 しかし、現実に鳴り響く空襲警報は迫る危険が現実のものである事を告げている。暫くして、東の空にごま粒のような点が現れた。


 点は徐々に大きさを増し、何かの形を成していく。手摺を乗り越えんばかりにして空を覗き込んでいた氷川丸は、その形を見て驚愕の色を浮かび上がらせた。


 「あれは・・・」


 氷川丸が見たもの、それは低空から進入してくる爆撃機だった。編隊を組んで飛行するそれは、明らかに日本の飛行機とは違う形をしていた。その爆撃機の名は、B-25。ノースアメリカン社製の双発爆撃機――アメリカ軍の、爆撃機である。


 氷川丸がB-25の姿を確認した瞬間、バリバリバリッと空気を裂くような炸裂音が響いた。驚いた氷川丸が音のした方を見ると、オレンジ色の火線が隣のドッグから走り出ていた。


 「氷川丸」の隣のドッグには帝国海軍の軽巡洋艦「五十鈴」が入渠中だった。「五十鈴」は狭い船渠の中からでも使用できる機関銃を発砲して侵攻してくる爆撃機を攻撃しようとしたのだ。


 しかし、「五十鈴」の気概も空しく火線は全て爆撃機を逸れ、五機のB-25は悠々と「氷川丸」の頭上を通過。横浜の市街地上空へと進入していった。


 「街が・・・っ!」


 反対舷に移動した氷川丸は爆撃機の脅威に晒される街を見て悲痛な叫びを上げた。爆撃機は横浜では爆弾を落とさずに素通りし、空の彼方へと消えた。


 横浜の街が襲われずに済んで、氷川丸はひとまず安堵の息を漏らす。だが、すぐにまた険しい顔つきに戻った。


 「横浜が狙いじゃないなら、あの飛行機の狙いはきっともっと大きな街・・・という事は・・・!」


 帝都、東京――


 彼らの標的地に思い至った氷川丸は呆然としてその都市の名を呟いた。そして、その恐ろしさに震えた。


 氷川丸の予想通り、この日関東上空に飛来したB-25の編隊は東京を空襲した。他にも、川崎や横須賀などの都市が空爆を受けた。その中で、本来は国際法で禁止されている民間人への機関銃による攻撃事件なども発生し、犠牲者が出た。新聞やラジオで伝えられる戦勝報道に酔いしれていた国民は、この突然の本土空襲に大きな衝撃を受けた。


 政府は事実を隠蔽し、「敵爆撃機九機撃墜、損害軽微」という報道をした。しかし、実際は撃墜できた機体は一機も無かった。市民の中にもこの発表を疑問視する声が上がり、民衆の間に不安が広がった。


 昭和十七年四月十八日に起こったこの出来事こそ、後にドーリットル空襲と呼ばれる事件である。本来は陸上機であるB-25を空母から発進させるというこの作戦は、日本軍の意表を突いた完全な奇襲となった。


 そしてこの空襲が、その後、日本全土を焦土とする米軍の本土空襲の第一発目であった。




 ドーリットル爆撃隊の本土空襲から一週間後の四月二十五日、整備の終わった「氷川丸」は再び日本を離れた。今回の目的地はラバウルである。四月三十日、まずはトラックに到着した。


 トラックで補給を済ませた「氷川丸」は五月五日、同地を出発。ちょうど、その日は端午の節句であったため、同じくトラックに入港していた「鎌倉丸」がマストに鯉のぼりを流していた。「鎌倉丸」は「氷川丸」と同じ日本郵船の貨客船で、排水量は一万七千トンと「氷川丸」の一万二千トンより一回りほど大きい。戦前は、最高速力二十ノットを誇る豪華客船としてサンフランシスコ航路に君臨していた。開戦後はその輸送力を買われて輸送船として使用されている。彼女もまた、戦争によって本来の使命を失った一人である。


 三日ほどの航海を経て到着したラバウルは、前回来た時とは大きく様変わりしていた。前回の寄港時には濛々と噴煙を上げていた火山は落ち着きを取り戻し、「花吹山」という名前までつけられていた。島内に降り積もっていた火山灰も片付けられ、綺麗な景色を取り戻している。


 「これはまた・・・随分と変わったね」


 「ええ・・・」


 ラバウルのあまりの変わりぶりに雄人と氷川丸も驚きを隠せない。特に、雄人は前回の上陸時に灰まみれになった経験があるため余計に驚いた。


 しかし、綺麗な風景とは裏腹に、この海域の状況は血生臭いものだった。


 ソロモン諸島の攻略を進める日本軍とそれを阻止する米軍との戦闘が連日起こり、負傷者が続出していた。「氷川丸」が来る直前にもソロモン海域で戦闘が発生し、多くの負傷者が出ていた。到着した「氷川丸」は早速彼らを収容し、必要な場合には手術を行った。


 また、「氷川丸」がラバウルに到着した日にはオーストラリア北東の珊瑚海で日米の機動部隊が激突。「珊瑚海海戦」と呼ばれる、史上初の空母同士の海戦が生起した。この戦闘で日本は米空母「レキシントン」を撃沈、「ヨークタウン」を大破させたが、軽空母「祥鳳しょうほう」、を喪失、大型空母「翔鶴しょうかく」が大破の損害を負うと共に多数の搭乗員を失った。


 「氷川丸」はこの海戦による負傷者も収容するため数日間ラバウルに停泊。合計三百人を超す負傷者を収容した。これにより「氷川丸」の入院患者数は一気に増え、廊下などにも畳を敷いて患者が寝かされた。


 なお、トラック停泊中に「氷川丸」は所属を第四艦隊から連合艦隊直属へと改められた。これは、彼女の活動範囲が第四艦隊の担当する南方方面だけでなく、日本海軍が展開する全海域に拡大される事を意味している。戦闘が激しさを増し、病院船の必要性が増している事の表れだった。


 そして、それを裏付ける出来事がすぐに「氷川丸」の身に降り懸かる事となる。




 珊瑚海海戦の負傷者を収容した「氷川丸」は予定通りトラックへの帰還準備に入った。しかし、そこへ司令部から緊急の通信が入った。火急の任務である。


 その内容は、敷設艦「沖島おきのしま」が敵潜水艦の攻撃を受けたというものだった。「氷川丸」には直ちに当該海域に向かい、「沖島」の乗員を救助するよう命令が下された。


 日が少し西に傾き始める頃、「氷川丸」はラバウルを出港。「沖島」が雷撃を受けたとされる地点へと急行した。付近にはまだ敵の潜水艦が潜伏している可能性があるため、「津軽」が護衛として同伴する事になった。この「津軽」は「沖島」の準同型艦であり、いわば義理の姉妹といえた。


 ソロモン海を航行中の「氷川丸」甲板。ここで、氷川丸が緊張した面持ちで波を見つめていた。


 「・・・・・・」


 氷川丸の表情は、険しい。彼女の顔には緊張の他にも恐怖を押し殺しているような色があった。


 氷川丸は、海面から目を離し、自信の後部デッキにある巨大な赤十字灯へと視線を向ける。日没を迎え、本来点灯しているはずのそれは、明かりを灯していなかった。


 「・・・やっぱり、不安?」


 隣から聞こえた声に氷川丸は振り向く。作業服を着た雄人が、同じように消灯したままの赤十字灯を見つめていた。


 「全然平気です・・・なんて言っても、ばれますよね」


 「顔が強ばってる」


 「ですよね」


 氷川丸が苦笑するが、それはすぐに消え入る。重い沈黙が二人の間に降りた。


 薄闇のソロモン海を「氷川丸」は十五ノットを超える速度で進む。その船内は息苦しい空気に満たされていた。


 病院船は、夜間航行時に赤十字灯を点灯する事が義務付けられている。しかし、今回「氷川丸」はそれを行っていなかった。目立つ赤十字灯をつけていると、一緒にいる「津軽」までが敵の目に触れ攻撃を受けてしまう恐れがあるからだ。


 だが、赤十字灯を点灯しないという選択は「氷川丸」に一定のリスクをもたらした。病院船は、昼間は純白の船体に描かれた赤十字によって自身の立場を示し、夜間は赤十字灯によってそれを行う。赤十字灯に明かりを灯さないという事は、自分が病院船である事を示す手段を放棄した事になる。


 それはつまり、「氷川丸」の身に危険が及ぶ確率の増大を意味している。赤十字灯を点灯していない「氷川丸」は、遠目には普通の商船と同じに見える。潜水艦からは、ただの輸送船にしか見えないだろう。赤十字灯を灯していれば避けられたかも知れない攻撃を受ける可能性もあるのだ。


 それだけに、今夜の航海は非常に緊迫したものとなった。船内には厳重な灯火管制が敷かれ、船内の明かりが外に漏れないように舷窓という舷窓はすべて閉め切られた。見張りの数も通常の倍に増やされ、潜水艦に対する警戒がなされた。また、患者にはライフジャケットが配られ、万が一の事態に備えて万全が期された。


 「大丈夫だよ。『津軽』が護衛についてくれているんだから」


 安心させるように雄人が言うが、効果は薄い。


 「僕がついてるから、ね?」


 雄人が優しく肩を抱いてやると、氷川丸はようやく表情を和らげて頷いた。


 弓のように張り詰めた緊張が支配する一夜を、「氷川丸」は無事に乗り切った。そして、日の出が近づく頃に「沖島」が襲撃された海域へと到着した。


 「司令部からの情報によると、この辺りの筈だが・・・」


 船橋に上がっている「氷川丸」院長、金井泉軍医大佐が双眼鏡を手に呟く。船橋には、金井院長の他にも船長や航海士などが配置に就いている。


 「船長、『沖島』はまだ見つかりませんか?」


 「はい。もう少しお待ち下さい」


 金井院長の問いに、「氷川丸」船長、石田忠吉が答える。


 「まさか、もう沈んでしまっているのではないだろうな・・・?」


 航行中に傍受した無線により、「沖島」が沈没しかけている状態だという事は分かっていた。それだけに、金井院長の気持ちもはやっていた。


 その時、金井院長が待ち望んでいた報告が船橋に届けられた。


 「船長、二時の方向に黒煙です! 船が煙を出して傾いています!」


 見張り台から駆け込んできた航海士の報告に、全員が弾かれたように反応する。金井院長はすぐに、「沖島」だと思った。


 「船長」


 「分かっています。その船に接近、漂流者を救助せよ」


 「了解!」


 操舵手が舵を回すと、少しの間を置いて船が針路を変える。船は黒煙を上げている漂流船へとまっすぐに進む格好をとった。


 煙を出している船は、やはり「沖島」であった。傍らには、先に駆けつけていた駆逐艦の姿もある。「沖島」は前のめりになり、艦首の甲板は波に洗われている。マストの軍艦旗は、既に降ろされていた。


 「駆逐艦より発光信号です。『我、救助作業を完了せり。後刻受け取られたし』以上です」


 「了解と返信しろ」


 「はっ」


 「・・・彼らが先に到着していて、助かりましたね」


 「ええ、まったくです。彼らが来ていなければ、我々が着くまでに命を落とした人がいたかも知れませんからね」


 石田船長の言葉に金井院長が同意する。二人が話している間にも「沖島」の傾斜は刻一刻と増していく。もはや、沈没は時間の問題とみられた。




 総員退艦が発令され、すべての乗組員が去った「沖島」艦上。人っ子一人いない筈のそこに、一人の少女が横たわっていた。


 この船の艦魂である少女の姿は、見るも無惨なものだった。全身は血に染まり、元は紺色だった筈の彼女の軍服を深紅に変えていた。深く裂けた右の脇腹からは、今も夥しい量の血が流れ出ている。


 死を目前にし、虫の息になりながらも、沖島は意識を手放さずにいた。そんな彼女の耳に、艦橋へと続くラッタルを上る足音が聞こえた。


 仰向けに倒れたまま視線だけを動かして艦橋の入口を見ると、真っ白な衣服が目に入った。純白の白衣を着込んだ少女は沖島の姿を見てたじろぐのも一瞬、すぐに彼女の身体を抱き起こした。


 「大丈夫ですか?」


 白衣が血で汚れるのも構わず、少女が聞く。しかし、沖島の傷が手に負えないものである事は少女も沖島自身も分かっていた。


 「今、手当します」


 白衣の少女は包帯を取り出すと傷口に巻き付ける。だが、溢れ出す血は見る間にそれを真っ赤に染めた。


 「――こんな事しても、意味・・・ないよ。私は・・・もう、だめだから・・・」


 消え入りそうな声で沖島が言う。少女は答えず注射器を手にし、鎮痛剤を打った。


 「知ってるでしょ? 艦魂の傷を塞いでも、船の傷は塞がらない・・・。包帯を巻いても、浸水は止まらないよ・・・? 私に・・・かまわないで・・・」


 「それでも――」


 言って、少女は一拍間を置いた。そして、自身の決意を述べるように答えた。


 「それでも、私は見捨てたくないんです。・・・私は、病院船だから」


 「・・・そっか」


 沖島は納得したように頷くと、微かに微笑んだ。


 「ありがとう」


 「え?」


 「さっきはあんなこと言ったけど、本当は死ぬのが怖かった・・・。一人で死ぬのが、怖かった・・・。でも、こうして誰かに看取ってもらえれば、怖くない・・・」


 沖島の告白を、少女は静かに聞いていた。沖島は最後にもう一度、少女に向かって言った。


 「だから・・・ありがとう」


 その言葉を言い終えた瞬間、沖島の身体は光の粒子となって四散した。光の粒は数秒の間、朝日を浴びて輝いていたが、それもすぐに消滅した。


 少女は沖島を抱いた姿勢のまま、光の粒が消えるのを眺めていたが、やがて立ち上がると淡い光を残して姿を消した。




 氷川丸が「沖島」から自船に戻ってきた時、「氷川丸」の甲板は「沖島」の最期を見守る人々で埋まっていた。


 氷川丸は人混みの中から雄人の姿を見つけると、その隣に入り込んだ。


 「氷川丸・・・その格好は・・・」


 血の付いた白衣を見た雄人は目を丸くして聞いた。氷川丸は「沖島」の艦魂に会ってきた事を告げた。


 「海ゆかば水漬く屍、ですか・・・」


 沈みゆく「沖島」を見つめながら氷川丸が言う。


 「・・・雄人さんは、死ぬのは怖いですか?」


 「どうしたの、急に?」


 唐突に訊ねられた問いに、雄人は面食らったように聞き返す。雄人は少し考えたあと、答えた。


 「そりゃぁ、死ぬのは嫌だね。怖くもある」


 「雄人さんも、そう思いますか?」


 「もちろん。死ぬのが怖くない人なんて、そういないよ。ただ――」


 「ただ・・・?」


 「死を恐れるからこそ、人は生きていたいと思える。死があるからこそ、生を実感できる・・・僕はそう思う」


 水平線を見つめながら雄人は言った。彼の見つめる先では、朝日が半分ほど顔を出していた。


 「・・・そうですね」


 氷川丸は静かに頷くと、雄人と同じように水平線へと視線をやった。朝日が眩しかった。


 朝日がその全貌を現す頃、入れ換わるように「沖島」は海中へ没していった。薄れゆく黒煙が、墓標のように天に向かって伸びていた。


 「氷川丸」は駆逐艦から負傷した「沖島」の乗員数十名を受け入れ、五月十五日、トラックへと帰還した。その後、「氷川丸」は二十二日に横須賀に帰港。収容した患者は、四百名を超えていた。

 青葉「ねぇ作者。ひとつ質問」

 作者「ん?」

 青葉「本文で『院長』と『船長』って出てきたけどさ、どうして分かれてるの? 一人が両方やればよくない?」

 作者「そうなんだけど、そうできない理由があるんだよ」

 青葉「どういうこと?」

 作者「それは本人に説明してもらおう。氷川丸、説明よろしく」

 氷川丸「…作者さん、面倒だからって、説明投げましたね?」

 作者「さあ、何のことやら…」

 氷川丸「(溜息をつきつつ)…仕方ないですね。私が説明します。

 私が海軍に徴用された時、船だけでなく、乗組員ごと海軍に編入されたの。だから、病院船となった私には海軍の人と郵船の人が一緒に乗っているのよ。基本的には海軍側が決定権を持っているけど、航海に関する事柄だけは郵船側に決定権があるわ」

 青葉「…つまり、海軍は船をレンタルして、そこで病院をやってるってこと?」

 氷川丸「まあ、そんな感じね」

 青葉「なるほど…。海軍としても、いちいち徴用した船に水兵を配置するだけの余裕ないしね。合理的かも」

 氷川丸「そういう理由で、『氷川丸』には院長と船長の二人がいるの。金井院長は海軍の軍医さんで、石田船長は郵船時代からの私の船長さんよ。ちなみに、郵船の乗組員の身分は軍属になってるわ。…分かった?」

 青葉「うん。説明ありがと、氷川丸」

 氷川丸「どういたしまして」

 作者「青葉の疑問を解決したところで、今回のあとがきは終わりにしよう」

 氷川丸「はい。この作品を読んでくれている読者の方々に、心からの感謝を申し上げます。ありがとうございます」

 青葉「意見・感想あったら、遠慮なく書いてね!」

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