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元・天才ピッチャー、転生先では俺だけが見える“野球スキル”で無双する 〜ケガで終わった俺が、ざまぁと完全試合で夢を取り戻す〜  作者: 猫又ノ猫助
新しい世界で

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第100話 試合開始

 全員がベンチ前に集まったのは、試合開始十分前。


 ユニフォームの胸を叩く音。スパイクが地面を踏み鳴らす音。

 各々の呼吸が、ひとつの塊となって球場に響く。


「……準決勝。ここまで来たら、目指すのはひとつだけだ」


 金城先輩が、円陣の中心で声を上げる。

 その目は、いつにも増して鋭かった。


「相手は強い。けど、ウチだってここまで、簡単に来たわけじゃない。積み重ねてきたもん全部ぶつけて──絶対勝つぞ!」


「「「おおっ!!!」」」


 拳が、中央に重なった。


 次に神宮寺先輩が一歩前に出て、俺の肩を軽く叩く。


「風間、お前がこの試合の“流れ”を決める。春日、しっかり支えてやれよ」


「ああ、任せてください!」


「……はい」


 春日はいつも通り笑いながら。俺は自然と背筋が伸びた。


「じゃあ行こうぜ、勝ちに!」


 円陣がほどけ、各ポジションへと散っていく。


 胸が、高鳴っている。だけど、手足は冷静だった。



 グラブを左手に持ち、ベンチ前で深呼吸をする。

 両肩を回し、足の裏で地面の硬さを確かめる。

 スパイクの歯が、グラウンドの土にしっかり食い込むのを感じた。


 ベンチ裏で、春日とグラブを合わせる。


「さあ、“俺たちの時間”だな」


「……ああ。行こう」


 マウンドへ向かう時、いつも俺は一度だけ空を見上げる。

 空は高く、青い。雲ひとつない球場の天井。


(ここまで、来たんだ──)


 踏み出した一歩は、軽くも重くもなかった。


 俺は、ただ真っすぐにマウンドへ向かっていく。


 マウンドに立つと、球場のざわめきが一瞬だけ遠くなる。


 四方を囲む観客席、その中央にあるのがこの18.44メートル。


 キャッチャーミットに春日が構える。


「いこうか、“エース”」


 その笑顔に、少しだけ救われた気がする。


 ワインドアップ、プレートに足をかけ、セットポジション──


 ブルペンで何百回も投げたフォーム。だけど今は、違う。


(この一球が、流れを作る)


 ──審判が手を上げた。


「プレイ!」


 準決勝、初回。いよいよ始まった。


 <ステータス>

 ===============

 名前:風間 拓真(Kazama Takuma)

 ポジション:投手(左投左打)

 球速:135km/h

 コントロール:C(66)

 スタミナ:C(65)

 変化球:ストレート2,

     カーブ2,

     スクリュー2,

     ジャイロカッター4

 守備:D(57)

 肩力:D(57)

 走力:D(55)

 打撃:ミートD(51)、

    パワーD(50)

 捕球:D(55)

 特殊能力:元天才・逆境○・

      ピッチングの心得(Lv2)・

      継続○・意外性・対強打者○・

      打撃センス○・

      ノビ◎・

      強心臓・

      スライディング・

      未来への一歩・

      選球眼・リベンジ・

      負けないエース・

      投打躍動・緩急◎


 成長タイプ:元天才型

 ===============

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