序章
作品全体を通して、読み返しはあまりしておりません。誤字脱字が多いと思います。ご了承ください。
ー昔々ー『魔力を持った子供』が数人いましたー『魔力を持った子供』は少数派で、魔力を持たない子供がほとんどでしたー
ー魔力を持った人は人々の生活にとても役立ちましたーしばらくは、崇められ、重宝されたのですー
ーしかしー戦いが起こる時代ー戦争や反乱のために、『魔力を持った人』ー『魔族』と呼ばれる人は駆り出されていきましたー魔法はとても戦力になったからですー魔族はどんどん死んでいき、数もどんどん減っていきましたー
ーこのままではいけないと、一人の青年が声をあげましたー
ー『魔族みんなでこの世界を出よう』とー
ー実際、魔法を使えば月まで行くことすら魔族には容易かったのですー
ー青年は魔力を感じ取り、魔族を世界中から集めていきますーそして、ほとんどの魔族が彼についていきましたー
ーそしていざ、宇宙へ出ると青年は驚きましたー
ー地球のすぐ近くに、惑星があったのですからー
ー調べてみると、その惑星は魔力を持ったものにしか見えず、地球人からは見えないということでしたー
ー人々はこの惑星を『カエムル』と名付け、声をあげた青年を王とし、幸せな暮らしをはじめましたー
ーしかし、物語はこれで終わりませんでしたー
ー王は無事二人の子供を授かり、後継者も問題ないとされていましたがー
ー兄の方には、動物の耳が付いていたのですー
ー耳がついたものは国民にも増えていき、耳以外にも動物の羽や尻尾、模様が浮かび上がるものもいましたー
ー耳がついたものは『ディーア族』と呼ばれ、耳のついていない『グラマー族』に差別され、蔑まれていましたー
ーそして王位継承の日ー王に選ばれたのは、ディーア族である兄の方ではなく、グラマー族である弟の方でしたー
ー兄は、『耳がついている』というだけで王には選ばれなかったのですー
ー兄は、革命を起こしましたーカエムルの川の向こうにある土地に住み移り、ディーア族だけの国を創り出しましたー
ーそしてーカエムルは、グラマー族が住む『アステール国』と、ディーア族が住む『ルシーン国』に別れ、何百年絶った今でも対立は続いているのでしたー