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詩文彩文  作者: 夜霧ランプ
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パイプをふかすニャーロック氏

 随分行方不明だった者が居ます


 どうやら山に登って遭難したようなのですが


 事件の話を聞いたニャーロック氏は


 パイプを吸いながら


「ははぁん」と言ったのです


 それから


「その遺体の胃の中は調べましたか?」


 と聞いたのです


「はい」と依頼犬は答えます


「山の中で採れるわずかの果物やキノコが入っていたそうです」


 それを聞いてニャーロック氏は


「ふむふむ」と頷きました


 それから


「具体的にはどのような果物が入っていましたか?」


 と聞いたのです


 依頼犬が幾つかの植物の実と木の実と


 それからキノコの名前を挙げると


 ニャーロック氏は


「やはりおかしなものを食べていますね」


 と言うのです


「おかしな物も食べるだろうよ 食料が無かったんだから」


 とミャトソン医師が言うと


「グリッターアケビなんて あの山には生えていないはずなんだが」


 とニャーロック氏は言うのです


「鍵窓胡桃も山の中でめったにお目に書かれる物じゃない

 あれは農産物として作らないと手に入らない物だ」


 それを聞いて依頼犬は目を輝かせました


「やはり あの事件は殺害者が居るのですね?」


 ニャーロック氏は言いました。


「その通りです 被害者を監禁して飢えさせ

 山の中で採れると思って居る果物ばかり食べさせ

 最終的に殺害した者が存在します」


 そう言われて 依頼犬は大喜びで帰ってきました


「誰が犯獣かまでは言わないんだね」


 そうミャトソン医師は言います


 ニャーロック氏はパイプをふかして


「それは警察の仕事だ」


 と述べるのでした

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