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詩文彩文  作者: 夜霧ランプ
94/118

ケサランパサラン

 燕の飛んでる真夏日に


 お空は滲んでおりました


 雲を透かした青は淡く


 呼吸をするとほんのりと


 水の匂いがしたものです


 乾いて焼けたアスファルトが


 蒸気を散らすあの香りが


 香ってきたらそろそろと


 季節は押し寄せてくるのです


 ヒトタチは我儘なものだから


 夏に冬を懐かしみます


 冬に夏を懐かしみます


 どうにもこうにも無い物ねだりを


 繰り返し続けるものなのです


 かと言えば


 春になると憂鬱になる


 秋になると寂しくなると


 全く我儘なものなのです


 地軸が傾いていなければ


 こんな事は起こらなかったと


 嘆いてみせるも仕様がない


 まだまだ蝉の鳴き声も


 届いてこない空梅雨の日々



 ポプラの飛ばした白い花を見る

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