表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
詩文彩文  作者: 夜霧ランプ
94/94

ケサランパサラン

 燕の飛んでる真夏日に


 お空は滲んでおりました


 雲を透かした青は淡く


 呼吸をするとほんのりと


 水の匂いがしたものです


 乾いて焼けたアスファルトが


 蒸気を散らすあの香りが


 香ってきたらそろそろと


 季節は押し寄せてくるのです


 ヒトタチは我儘なものだから


 夏に冬を懐かしみます


 冬に夏を懐かしみます


 どうにもこうにも無い物ねだりを


 繰り返し続けるものなのです


 かと言えば


 春になると憂鬱になる


 秋になると寂しくなると


 全く我儘なものなのです


 地軸が傾いていなければ


 こんな事は起こらなかったと


 嘆いてみせるも仕様がない


 まだまだ蝉の鳴き声も


 届いてこない空梅雨の日々



 ポプラの飛ばした白い花を見る

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ