表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
詩文彩文  作者: 夜霧ランプ
91/94

黒幕の存在

 次の選挙の時

 麒麟国の誰もが

 じゃぶじゃぶ党には投票しませんでした


 何せじゃぶじゃぶ党は

 自分達の党が立派に見えるように

 他の有力な四党の――獅子党だけは自業自得ですが――評判を落とし

 自分達の党だけが正義のように

 見せ繕っていたのです


 熊熊会は新井球磨(あらいくま)氏から

 多額の献金を受けており

 他の四党の者達を操っていたのです


 その情報は犬柱家の(さち)公から

 ニャーロック氏に伝えられました

 そしてニャーロック氏は

 危険な麒麟国でその事を発表するのを控え

 自国に帰ってから

 情報局にその話を売ったのでした


 麒麟国の新聞社はこぞって

 ニャーロック氏の悪口を書き連ねましたが

 外国にいるニャーロック氏には

 関係の無い事でした


 その後

 獅子族の率いる獅子党と

 猫族の率いる招き党と

 犬族の率いる払い党の

 三党が力を合わせ

 麒麟国に自国民を取り戻す政策を

 行っているようです


 一時的に麒麟国の中で

「反じゃぶじゃぶ党」の動きが大きくなりました

 ですがバナナ農園だけは残されました

 国民食がまたシシトウになるのだけは

 嫌だったからです


 そんなわけで

 犬柱家の狼犬ポチ公が望んだ

 外来の者に脅かされない

 かつての麒麟国は

 すこぅしずつ再建されているようでした

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ