秘密集会2
熊熊会の陰謀が
ニュースに成りました
じゃぶじゃぶ党を
麒麟国から追い出すために
他の四党が結託して
熊熊会と悪だくみをしたと言うのです
だけどその悪だくみは
事前にじゃぶじゃぶ党に知られてしまい
熊熊会と残りの四党は
法的に解散を命じられ
余罪を追及されました
ですが
間抜けな獅子党だけは
じゃぶじゃぶ党の新井球磨氏が許したので
追及を免れました
そこまでの事件をニュースペーパーで読んで
ニャーロック氏はある者を訪ねる事にしました
犬柱家の長男
狼犬の幸公をです
幸公は
狼犬らしい青い目と 銀の毛を持っていました
ニャーロック氏は彼にこう聞いたのです
「どうにもじゃぶじゃぶ党は
随分嫌われているようですね」
「然様ですな」と幸公は言います
ニャーロック氏は続けます
「ですが 麒麟国の選挙では多大な人気を得ている」
「それも 然様な物で」
のらりくらりとはぐらかそうとする幸公に
ニャーロック氏は言いました
「熊熊会の者は 外来の者がお嫌いでは無かったのでしょうか?」
そうすると
幸公の目つきが変わりました
ですが幸公は言いました
「それは熊熊会の者に聞かねば 分からないでしょうね」
「それは確かに それでは私は熊熊会のほうへ……」
そう言ってニャーロックが席をはずそうとすると
「お待ちなさい」と 幸公は呼び止めました




