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詩文彩文  作者: 夜霧ランプ
9/100

ストロボ

星の消える日

遠い星に居る兄弟へ

手紙を一通送ります


君達は僕等の逝った先が

未来だと思っているでしょう


それは確かに方角的には

未来の方なのだとしても


僕達は当たり前のように

元の星での習慣を

飽きることなく繰り返しています


銀の河が流れる中を

白い帽子が泳いでいました


赤いリボンが付いている

子供の被る帽子でした


僕等はそれを手に取って

川上のほうを目指します


この帽子を流してしまった

女の子を探していました


大河の端に突き出ている

波止場のような場所でした


そこで僕等は女の子に

白い帽子と

ジェリービーンズを一箱

列車の窓から渡すように

手渡して行きました


女の子は帽子を被ってから

お菓子の箱を困ったように

眺めて居たものです


もしかしたらあの女の子は

お菓子なんて食べない星の

誰かだったのかも知れません


光が流れていく空を

白い星が瞬いています

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