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詩文彩文  作者: 夜霧ランプ
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ストロボ

星の消える日

遠い星に居る兄弟へ

手紙を一通送ります


君達は僕等の逝った先が

未来だと思っているでしょう


それは確かに方角的には

未来の方なのだとしても


僕達は当たり前のように

元の星での習慣を

飽きることなく繰り返しています


銀の河が流れる中を

白い帽子が泳いでいました


赤いリボンが付いている

子供の被る帽子でした


僕等はそれを手に取って

川上のほうを目指します


この帽子を流してしまった

女の子を探していました


大河の端に突き出ている

波止場のような場所でした


そこで僕等は女の子に

白い帽子と

ジェリービーンズを一箱

列車の窓から渡すように

手渡して行きました


女の子は帽子を被ってから

お菓子の箱を困ったように

眺めて居たものです


もしかしたらあの女の子は

お菓子なんて食べない星の

誰かだったのかも知れません


光が流れていく空を

白い星が瞬いています

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