秘密集会
熊熊会の元締めの下
何匹かの動物達が平伏しています
ゆっくら党の幹部と
大たまご党の幹部と
くすねた党の幹部が居ました
獅子党の幹部だけは
すこぅし遅れてきました
だけど決まった時間には
間に合ったので
みんな静かに元締めの話を聞きました
狼犬のポチ公は実に上手い生贄と成ってくれた
その事件により注目を浴びたくすねた党は
後に予定されている事項からは外されるだろう
鉄砲玉を差し出したゆっくら党と大たまご党も
「先日の事に懲りている」と思われている間は
後の事項からは外されるだろう
元々 失策を重ねている獅子党は
後の事項に当てはめるには論外だろう
皆 安心するように
そう話している間も
熊熊会の元締め樋熊秀八郎は
これにより
「麒麟国 一大窃盗団設立」の根底は出来たと
確信しました
一体 何を盗み出すのか
それは麒麟国そのものの予定です
その話を聞いている間
獅子党の幹部は非常に汗をかいて
鬣を何度もハンカチで拭いました
その場に居た者達は
ははぁ 失策続きだと言われて
信用がない事が後ろめたいらしいと
思って居ました
集会から帰る途中
獅子党の幹部は
こっそりと犬柱家に足を運び
そこに居たとある者に
隠し録音機を渡しました




