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詩文彩文  作者: 夜霧ランプ
88/120

沼の底の泥

 星屑は世界を埋めて

 摩天楼は燦然と輝くのに

 その一つ一つに

 命なんて言う生々しい物を

 与えているのだ


 瞬く事の無い光は

 冷凍庫で冷やしたように

 冷たいままで良いと言うのに

 体温とやらを求める

 肉を纏う者達は

 その醜さを知らないらしい


 どんな風を与えても

 最後には食べてしまうのに

 せっかく命を奪ったのに

 腐らせるのは勿体ないと

 最後には食べてしまうのに


 無我の中に在る事が

 もっとも清らかであると

 無我の中にいる子供に

 餌を与える者達は言う


 汚すことに愉悦を感じる

 浅ましさを得るようにと

 その幼い口の中に

 あるだけの悪意を詰め込むのだ


 ほぅら これでお前も堕落の人だ


 不気味な顔で笑みながら

 ヘドロのようなものを投げて来る


 彼等はそれを愛情と呼ぶらしい

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― 新着の感想 ―
詩的で気持ちいい作品ですね。
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