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詩文彩文  作者: 夜霧ランプ
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パチン事件のその後

 日々粛々と事件を解決している


 とってもすごい探偵さんが居ました


 猫族のその探偵さんは


 ニャーロックと言いました


 ニャーロック氏は


 身なりは美しい鯖トラでしたが


 本猫はその身なりを隠すように


 何時でも少し寂れたコートを着ていました


 以前 くすねた党の党員が


 じゃぶじゃぶ党に押しかけて


 パチンをばきゅんとして


 水の入った花瓶を割った事件でも


 ニャーロックは鮮やかな推理をみせました


「くすねた党の党員は床に押さえつけられた」


 弁護士の烏丸さんから話を聞いたニャーロックは


 そう聞き返しました


「確かにそうです」


 そう事件を教えてきた烏丸さんは言います


 ニャーロックの推理はこうです


「その時 もしや 俯せに押さえ込んだのでは?」


「あ…ああ 確かに!」と烏丸さんは声を上げました


 ニャーロックはこう続けます


「くすねた党の党員の亡骸を調べて下さい


 鼻腔か気管に水が入っていないか


 僕が思うには 彼は水浸しの床に押さえつけられたことで


 窒息死してしまったのでしょう」


 その言葉を聞いた後 烏丸さんは急いで近所の


 公衆もしもしに駆け込みました



 烏丸弁護士が公衆もしもしに走って行った頃


 ミャトソン医師はニャーロックに言い返していました


「床を濡らしたくらいの水で 一狸が死ぬものかね?」と


 ニャーロックは答えました


「息ができる余地が無ければ死ぬだろうね」


 それから ニャーロックはこう述べました


「この事件は 一狸が死ぬだけでは済まない事件かも知れない


 ミャトソン君 僕達は巻き込まれてしまったのさ」


 それを聞いてミャトソン医師は怪訝な顔をしました


「麒麟国まで来て また事件に!」


 そうミャトソン医師は声を上げて


 旅行の記念写真を撮るつもりで持ってきたポラロイドが


 別の活躍をするかもしれないとうっすら思っておりました

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