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詩文彩文  作者: 夜霧ランプ
79/111

飴玉

 ぬいぐるみ人形抱えてた

 三歳の女の子は

 小さなポシェットに

 飴玉を持っています

 毎日公園で一人で居ます

 誰かが「お母さんは?」と声をかけると

 その子はポシェットから

 飴玉を出しました


 そうすると

 遠くから大声を出す女の人が来て

 女の子を連れて行きました


 女の子は夏でも

 長袖の服を着ています

 それで炎天下の

 公園に居ます

 誰かが「暑くないの?」と声をかけると

 その子はポシェットから

 飴玉を出しました


 ある日

 女の子は居なくなりました

 大声を出す女の人は

 その日も大声を出していました

 どこに行った どこに行ったと

 狂ったように喚いています


 女の子の名前はちいちゃんと言いました


 女の子はある日

 ポシェットから取り出した飴玉を

 受け取った別の女の子に

 「取り換えっこね」と言いました

 飴玉を受け取った女の子は

 「良いよ」と言いました

 

 ちいちゃんは取り換えっこしたおうちに

 帰って行きました

 それっきり

 女の子が公園に来ることは

 無くなったのだと言う事です

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