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詩文彩文  作者: 夜霧ランプ
77/120

スノウ

 キリリきゅりりと風の鳴る

 針と変わって皮膚を刺す

 波を叩くは真綿雲

 寒さの底に辿り着いても

 まだ見ぬ天の樹海の庭に


 (わらべ)は小さな雪像を

 成しても吹雪ける(いとま)に変わる

 昨日在った目と口が

 冷蔵された木炭になる


 深々積もる雪化粧

 それは大した厚化粧

 人の背丈は超えております

 音も立てずに降り注ぐまま


 雲から雪崩落ちてきた

 真綿とは特に言えぬもの

 手に髪に頬に凍てついて


 切りつける(ふう)は冷えた刃

 冴えて凍える 波音ざらり

 羽の生えた鳥達も

 小枝に並んで暖を取る

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