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硝子の目玉
青い星が焼き切れるときに
真白な煙が上がると言う
月兎達よよくお聴き
お前達の居る場所は
最初からなかったって
アルコールの瓶が
砕けて割れている日曜日
羊飼い達は大変さ
なんで自分達が
羊を集めているのか
それは羊毛を手に入れる
ためだったかなぁって
赤い毛糸玉が転がって行く
後を追いかけて行く猫の
真昼でも黒い眼は
びいどろ玉で出来ているんだ
何かしらを知って居たはずだけど
どれも使い物にならない
ある一点から見れば
それは意味不明なんだ
信じたいことがあるなら
心の中に止めときな
威張りたいことがあるなら
空回って居れば良い
何かが其処に
あると信じているのだね