表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
詩文彩文  作者: 夜霧ランプ
62/111

獅子党の反省

若いライオンの三男坊が率いる

 二度目の失敗は致しません


 そう言いながら

 獅子党のメガホンが

 過ぎ去っていきます


 二度目の失敗は致しません


 そう声を発しているメガホンを

 持っているライオンは

 自転車に乗っていました

 二つ並びの二人漕ぎの自転車です


 二度目の失敗は致しません


 それしか言う事が

 許されていないのですが

 ライオン達は

 それだけ言うのも大変そうでした


「おおい さぼるなよ」

 と 自転車の前の席の

 ライオンは言います

「しっかり漕いでくれよ」

 メガホンを外して

 後ろの席のライオンも言います

「漕ぎながら話すって大変なんだよ」

「だけど俺は二人分は漕げないよ」

「分かってるよ

 レンタル代くらい元を取ろう」


 ライオン達がそんな話をしているのを

 新聞記者は聞き逃しませんでした


「獅子党 悪政の予感再び」

 と言う記事が

 次の日の新聞に載りました


 獅子党の獅子党員達は

 レンタサイクルの

 代金の元を取るために

 政権を乗っ取り

 またしてもシシトウのような

 悪行を企てているに違いないに候


 その内容を読んで

 獅子党の志士達は

 諦めそうになりました


 そんな時

 獅子党の党首

 若井獅子三郎(わかいししざぶろう)


「二度目の失敗は致しません!」


 と声を高く言いました


 それにより よく分からないけど

 勇気を得た獅子党員達は

 次の日から


 自分達の足で走り回りながら

 メガホンを操ったそうです


 二度目の失敗は致しません


 そう叫びながら


 党首が街頭連呼に出て来ない

 大変珍しい事例です

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ