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詩文彩文  作者: 夜霧ランプ
61/82

大たまご党の気概

もう何がなんだか

 演説車両が

 ピガーッと言う電波音を立てて

 メガホンを起動します


 いよいよ「大たまご党」の党首

 ミセス・グレープ・オーストリッチの

 街頭連呼が始まります


 我が名は

 グレープ・オーストリッチ

 今回の選挙戦に参加した

 唯一の鳥族

 オーストリッチの政権を築くため

「大たまご党」を率いる者である


 オーストリッチ

 それは世界に求められる鳥


 そう


 世界中で我々は求められている

 世界で最大の卵を産む鳥として

 オーストリッチ達は

 最大の卵を産む鳥として

 世界中で求められている!


 今日(こんにち)のヒトタチの世界を見よ!

 オーストリッチは

 常にヒトタチの注目を浴びている

 ヒトタチの世界で

 オーストリッチは

 アスリートとなるのだ!


 ヒトタチはその素早さに魅入られ

 彼等の走る速度を競わせて

 莫大な損失と

 莫大な利益を

 常に循環させるのだ!

 興奮と熱狂を手に入れるため

 そしてその結果の利潤を手に入れるため


 ヒトタチは憑りつかれたように

 オーストリッチに魅入られる

 ヒトタチはオーストリッチを

 走る金塊か

 走る金剛石と

 見なしているのだ!


 ヒトタチは確かに愚かである

 ケモノ族の(ことわり)の一片も

 理解していない

 しかしヒトタチに認められ

 その世界に君臨するためには

 ヒトタチを魅了する力

 そう パワーが必要なのだ!

 我等は唱えるだろう

 パワーズ!

 パワーズ!

 ウィィィィイイイイイ・アァアアアアァァァァ!

 パワァァァアアァアアアアアアアアアァズ!


 演説車両はそう言う言葉を流しながら

 ゆっくりと住宅街を走っていたのです


 もう最後のほうは

 何が言いたいのか

 さっぱり分かりません 


 ね?

 早く起きていないと

 唯うるさいだけでしょう?

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