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詩文彩文  作者: 夜霧ランプ
46/94

笑顔の仮面

仮面の形の顔になる

 笑えと言うので


 最上級の笑顔を


 仮面の中で作ったら


 仮面は剥がれなくなりました


 いつまで笑っているんだ


 気持ちが悪い


 そう言われても


 仮面は剥がれませんでした


 やがてスクラップの山に


 埋葬されました


 それでも仮面は剥がれません


 何を笑っているの


 気持ち悪い


 そう言われても


 仮面は剥がれませんでした


 スクラップの山で


 何も考えない日々が


 続きました


 冷たい雨が降った後


 ようやく仮面は剥がれ落ち


 その内側は


 冷たい雨で汚れていました


 子供は初めて笑いました


 アハハハハハ


 声をたてて笑いました

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